リーダーに必要なのは、レジリエンスと思いやり??

私が今、リーダーとして心がけていること。それは私と出会った人たちに『私と出会ってよかった』『ともに時間を過ごしてよかった』と思ってもらうことです。(イーサン・バーンスタイン)


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リーダーに思いやりが求められる理由

多くのマネージャーは、リーダーとは何か?を自問しているはずです。
佐藤智恵氏のハーバードはなぜ仕事術を教えないのかの中には
リーダーが取り入れるべき思考法や行動術が数多く紹介されています。

特にイーサン・バーンスタインの冒頭の言葉が私には響きました。
リーダーには人を導くための知識や体験だけでなく、人間力も必要です。
イーサン・バーンスタインはハーバードでの授業で
10年後に役立つ「ウイスキーの醸成」のような授業を心がけています。
10年後も覚えていてもらえる価値ある授業を彼は学生のために提供しているのです。
自分に会えてよかったと思えるように行動することはとても大変なことです。
自分の価値を絶えず意識し、部下にしっかりとそれを伝えなければなりません。
噛み砕いて、わかりやすく説明しなければ、部下に真意は伝わらないのです。

そのためにリーダーが身につけなければならないのが、部下への思いやりです。

リーダーになりたいのであれば、自分よりもまず他人のことを思いやることが大前提です。(ジョシュア・マーゴリス)

ハーバードビジネススクールのリンダ・ヒルも次のように語っています。
他人のために貢献すると決め、部下を思いやるのです。

上司、部下という立場で、上司が部下に対して思いやりを示すことはとても重要です。部下を機械の部品のように見るのではなく、1人の志ある人間として接するのです。(リンダ・ヒル)

当然、部下は機械ではありません。
一人の人間として存在を認め、彼らの価値を引き出すべきです。
部下の強みを見つけ、弱みをフォローする忍耐力が必要です。
カシーク・ラマンナはそれを自己犠牲の精神と表現しています。

リーダーシップの本質は自己犠牲の精神です。人間にとって最も難しいのは、我欲を捨てること。だからこそ、自分を犠牲にできる人は、周りの人から「この人は自分ができないことをやっている」と一目置かれ、尊敬されるのです。 「リーダーシップとは他人のために尽くすことです。自分よりも 周りの人のために尽くすことです」 (カシーク・ラマンナ)

他人のためにGIverとして、行動することで評価が高まります。
そのためには、我欲を捨てるべきです。
自分が自分がという意識が真のリーダーになれない理由かもしれません。
本書の言葉を読みながら、私は自分の過去を反省しました。

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レジリエンスがリーダーには必要!

私が思うに、逆境というのは、道路の凸凹のようなものだと思いますよ。時には大きな溝にはまってしまうかもしれないが、前に進まなくてはいけないですね。そこでレジリエンス(失敗から立ち直る力)が大切になってきます。昨日の失敗から学び、今日を集中して生きて、明日、新たなチャンスがやってくると思う。そう考えれば、“今日”は逆境ではなくなるのですよ。(イーサン・バーンスタイン)

バーンスタインのインタビューを読むとリーダーには
レジリエンスが欠かせないことがわかります。
リーダーとは、逆境に絶えられる人なのです。
失敗を繰り返しても、部下の力を信じ
彼らのアイデアや力を引き出すことが求められます。
自分の組織のメンバーの力を最大化すれば、必ず逆境から抜け出せるはずです。
自分のリーダーという立場をポジティブに捉え
どんなに辛い場面でも解決策を見つけるのです。
逆境の時こそ、部下に対して思いやりの気持ちを持つことで
彼らの協力を得られるようになります。

大きなビジョンを持つことで、私たちは失敗を恐れなくなります。
まずは、自ら行動を起こしましょう!
他者のために自ら考え、貢献することで
やがて、周りの人のサポートを得られるようになるのです。

リーダーシップとは、物事をやり遂げる手段として自分自身を使うこと。つまり、自分の力では達成できないような大きなものを 達成するために自分を使うことです。(リンダ・ヒル)

明確なゴールを示しながら、部下とのコラボができれば、必ず結果が伴うはずです。
そのためには、自ら行動を起こさなければなりません。

まとめ

本物のリーダーになるためには、我欲を捨てることです。
ビジョンを持って、部下や顧客に貢献し、自分のことを好きになってもらうのです。
組織をまとめ、ゴールを目指すためにはビジョンが欠かせません。
チームのメンバーを思いやり、力を集めることで
逆境を乗り越え、目標を達成できるようになります。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
参考書籍 佐藤智恵氏のハーバードはなぜ仕事術を教えないのか

     

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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