自分の力をかぎられたものだと思いこまず、新たな力を得られると信じ、自己批判せずに自分で自分にやさしくできれば、失敗に直面してもそこから立ち直り、失敗から学んで成長することができる。失敗しなければ見つけられなかったチャンスを見つけることもあるだろう。そうなれば、そのことに感謝し、より幸せを感じ、成功の機会も増えるのだ。(エマ・セッパラ)
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失敗によって、チャンスが見つかる!
自分を大事にする人がうまくいくの中で
エマ・セッパラは失敗の重要性について語っています。
私たちは失敗を恐れますが、失敗を成長のための途中経過と捉えることで
積極的に行動できるようになります。
人はネガティブなことを意識し、そちらに比重を置きがちです。
ロイ・バウマイスターの研究によると
人間がネガティブなものに比重を置いてしまいがちなのは
迫りくる危険を強く意識することで、私たちが生き延びてきたからです。
しかし、先祖の時代のこの意識を変えない限り、成功できません。
ネガティブ思考は有害で、現実を見る目をゆがめてしまいます。
シエリー・ゲイブルとジョナサン・ハイトの分析を覚えておくと
ネガティブ思考に陥った時にそれを上手にやり過ごせます。
私たちはポジティブな経験をネガティブなものよりも
3倍も多く体験しているにもかかわらず
ネガティブな経験にばかりフォーカスしてしまいます。
この思考の癖を抜け出すために、ものの味方を変えるのです。
物事をありのままに見ることで、ポジティブな経験を重視できます。
私たちの人生の75%は比較的うまくいっているとエマは指摘します。
ネガティブな面ばかりに、目を向けて生きているせいで
自分が手にしているものを楽しめず、幸せを自ら逃しているのです。
これはとてももったいないことですから
自分の人生をしっかりと見つめ直し、ポジティブな経験にフォーカスしましょう。
習慣を変えることで、私たちはより幸せになれます。
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ジャック・マーの言葉を信じて、行動しよう!
何をするかとか、失敗するか成功するかとかにかかわらず、その経験自体がある意味成功なんです。試みることをやめてはなりません。うまくいかなかったら、その前にやっていたことに一戻ればいいわけですから。(ジャック・マー)
アリババのジャック・マーは経験に意味があると言います。
失敗を気にしすぎて、何も行動を起こさないと良いことは起こりません。
行動によって、人生は変わると信じることで
様々な体験を積めるようになります。
また、失敗から学ぶことで、精神的な回復力が増します。
新たなことにチャレンジすることで、成果が上がり
自信を持てるようになります。
直面する困難や問題や失敗は、その人の価値を決めるものではなく、刺激的な冒険ととらえるべきものなのだ。学んで成長するためのすばらしい機会だと。(エマ・セッパラ)
失敗した時に自分を思いやることで回復力は高まります。
自己批判をしすぎるとエネルギーが失われ、自分を弱くしてしまいます。
一方、自分を思いやることは力の源となります。
自分を思いやるとは厳密にはどういうことか?失敗した同僚や友人に対するように自分にも接するということだ。叱咤したり非難したりして相手をいっそう落ちこませるのではなく、相手の気持ちを理解しながら、そのことばに耳を傾けるのだ。友人に対しては、失敗はよくあることと励ますはずだ。 自分にやさしくする自分を恥じたり、批判したり、厳しく叱咤したりするのではなく、理解と忍耐をもってあつかうこと。
「失敗したって大丈夫」
「あなたのことを信じてる。支持してる。できるとわかっている」
「もっと幸せになれるように、やり方を変えてみて」など
自分に思いやりの言葉をかけることで、レジリエンスが高まります。
失敗しても、こんなことはよくあることだと気をとり直すのです。
感謝の念を抱くことが、自分への最高の思いやり
「感謝の念は大きな力の源となる」とエマ・セッパラは言います。
感謝の念に非常に大きな利点があることが、多くの研究によってわかっています。
感謝の念は心身の健康を支えてくれるだけではなく
仕事のスキルも高めてくれます。
心身の健康と仕事の能力がアップすることで、多くの恩恵を得られます。
エマ・セッパラが感謝による恩恵をまとめていますので
以下引用します。
■心身の健康
・ポジティブな感情を強めてくれる。
・ポジティブな感情を長くつづかせてくれる。
・ストレスやネガティブな感情から守ってくれる。
・不安や落ちこみを減らしてくれる。
・物質主義を抑制してくれる。
・眠りにつく前に感謝の念かを思い出すことで、眠りの質と長さが改善される。
■仕事のスキルが上達
・社会的な見識が高まる。
・人間関係が改善される。
・人好きのする人間になる
(人によりやさしくなり、利他心がはぐくまれ、倫理的な人間になる)。
・意志の力が強くなる。
・長い目で見た、良い決断ができる。
・他人にポジティブな影響をおよぼすことで、相手もより倫理的になり
より誠実で親切な行動をとるようになる。
自分を思いやりたければ、感謝の気持ちを持つことです。
日常生活の中の小さな幸せを見つければ、感謝の気持ちが湧いてきます。
感謝できることを見つけ、それをありがたく思うことで
自分に思いやりを抱けるようになります。
自分をより現実的でポジティブな存在だと思うことで
自信が生まれ、レジリエンスを鍛えられるようになります。
まとめ
失敗を恐れずに、体験を積み重ねることで
新たなチャンスを見つけられるようになります。
失敗から立ち直る過程で、私たちは多くのことを学べます。
この学びがレジリエンスを鍛えてくれるのです。
落ち込まずに、行動を続けるためには、自分への思いやりが欠かせません。
自分を思いやるためには、自分への感謝の気持ちを忘れないことです。
自分の心や体に感謝することで、レジリエンスが高まります。
日々の感謝を習慣にすることで、私たちは幸せになれるのです。
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