誰も知らない世界のことわざ(エラ・フランシス・サンダース)の書評

In Bocca Al Lupo  オオカミの口の中へ(イタリアのことわざ)


photo credit: Cloudtail the Snow Leopard Arctic wolf via photopin (license)

どんな難しい課題でもオオカミの口の中へ入るよりはマシ

こんな私でも時々絵本が読みたくなります。
難しい翻訳本やビジネス書ばかりだと息がつまりますから
時には子ども心をとりどすために、絵本を読むようにしています。
今回、巷で話題になっているエラ・フランシス・サンダース
誰も知らない世界のことわざを購入しました。

絵本といっても、世界各国の不思議なことわざが
イラスト付きで解説されているので
子供だけでなく大人も楽しめます。
奇想天外な多様なことわざを読むことで
世界の広さと文化の違いを学べます。
日本のことわざの「猿も木から落ちる」なども紹介されていますが
私たちには当たり前のことわざが、外国人には面白いのかもしれません。
今日はイタリアとトルコのことわざについて書きたいと思います。

まずは、イタリアから!
「オオカミの口の中へ」
というなんとも言えないことわざは
英語のBreak a leg!(足を折れ)と同じ意味だそうです。
スピーチやプレゼンテーションなど大きな舞台に立つ人に向かって
「上手くいくように幸運を祈る」という意味合いで使われているそうです。

相手がイタリア語で「In Bocca Al Lupo」と激励してくれたら 
「Crepi lupo!」(くたばれ、オオカミ!)と返すのが流儀だそうです。
著者のエラ・フランシス・サンダース
次のようにこの言葉を解説しています。

もし、手ごわくて一見不可能な課題にまだ備えている最中ならば、本物のオオカミのロに入るよりはマシだろう、と考えてみましょう。そうすれば、いくらか気が楽になるかもしれません。(エラ・フランシス・サンダース)

確かにどんな嫌なことでも、オオカミに食べられるよりもマシですね。
これから、大きな課題に直面した時には
このイタリア語のことわざを思い出し、自分の脳を騙そうと思います。

 

よいブドウに囲まれるようにしよう!

ブドウはお互いを見ながら熟す。(トルコのことわざ)

付き合う仲間によって、自分が変わるというのがこのことわざの意味です。
よい仲間と一緒に過ごせば、私たちは成長できます。
思考と行動がポジティブな人と付き合えば、元気になれますし
逆にネガティブな人たちが周りに増えれば、ブドウは腐ってしまいます。
自分というブドウを美味しく熟させるためには
日頃の自分の行動と人付き合いがポイントになります。

著者のエラ・フランシス・サンダースは解説の中で
私の好きな自己啓発書作家のジム・ローンの言葉を引用しています。

あなたは、最も一緒に過ごす時間の長い5人を平均したような存在だ。(ジム・ローン)

確かに、良くないふるまいや不愉快な気分は
すぐに周りに伝染してしまいます。
朱に交われば赤くなりますから
人との関係づくりには注意が必要です。
誰が自分を成長させてくれるかを見極め、よい仲間を増やしましょう。
私たちは、一番近くにいる人たちの影響を受けてしまいますから
誰と過ごすかを決めることもとても大切な選択なのです。

最近、私の人脈はますます面白くなってきました。
GYAKUSAN株式会社
のCOOになって、逆算手帳のビジネスを始めてから
私の周りには元気な女性の仲間が増えています。
特にCEOのコボリジュンコさんとCCOの掛田恭子さんの二人の役員や
逆算手帳・認定講師の人たちからは刺激を受けまくっています。
今まで私は男性社会でビジネスを行ってきましたが
女性の感性やアイデア、デザイン思考、巻き込み力を取り入れることで
ビジネスがより面白くなることに気づけました。

さて少し宣伝です!
2017年版の逆算手帳は昨年末に売り切れてしまい
多くの方にご迷惑をおかけしましたが
いよいよ2018年版の逆算手帳が9月5日から、アマゾンで発売されます。
ぜひ、来年度の手帳・目標達成ツールとして、逆算手帳をご検討ください。

まとめ

世界中のことわざを知ることで、視点が広がります。
本書で紹介されていることわざの多くのは
言葉を読むだけでは、内容を全く理解できませんでした。
著者の解説文によって、初めて何を言いたいかがわかります。
昔、流行った連想ゲームをやるような感じで
私は妄想を膨らませながら、本書を楽しみました。
世界の多様な考え方を知ったり
ことわざの中に隠された意味を想像することで、脳が活性化されます。
イラストを楽しみながら、不思議なことわざを読むことで
いつもとは違う読書体験を楽しめます。
子供とのコミュニケーションにもこの絵本は使えます!

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
      

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
徳本昌大 Amazonページ >
 

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