孤独を避けて、他者に思いやりを持った方がよい理由。

人との付き合いが不足すると、やはり健康に深刻な影響が表れかねない。(エマ・セッパラ)


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孤独があなたの老化を加速する!

1988年にミシガン大学の教授だったジェームズ・S・ハウス
人間関係が健康におよぼす影響についての調査を行いました。
喫煙、高血圧、高脂血症、肥満や運動不足に匹敵するほど
人付き合いがないことは健康へのリスクになることを彼は見つけたのです。
また、ハウスとそれ以降の研究者たちが調べた結果
社会的孤立が加齢による身体的衰えを速めるらしいことを明らかにしました。

野菜を食べたり、スポーツジムで運動したり
きちんと休養をとるなど老化を防ぐための努力をしていても
他人とうまくつながっていなければ、老化を早めてしまうのです。
孤独を感じることで、病気や体の老化、早逝のリスクを高めています。
会社をやめて社会に出なくなった先輩たちが
あっという間に老け込んでいくのを今まで何度も見てきましたから
家に閉じこもるのが危険なことは理解できます。

また、孤独感が体の炎症を引き起こし
アルツハイマーやうつの原因になることもわかってきました。

孤独感は細胞レベルでの炎症の増加や免疫反応の弱体化ともつながっている。しまいには心理的苦悩を増やし、精神の健康に害をおよぼすことにもなりかねない。自己中心的な考えは公私にわたって望ましくない結果に結びつくが、他人に注意を向けることとくに思いやりという形での利他的な考えは大きな利益へとつながる。

エマ・セッパラは孤独を避けて、他者と交流すべきだと言います。
その際、周りの人たちに思いやりの心を
持つことを忘れないようにしましょう。

思いやりがあなたに成功をもたらす!

「成功するためには自分に注目すべき」という考えは、役に立つよりも害をおよぼすことのほうが多いが、その逆の考え「成功するためには、他人に思いやりを持たなければならない」という考えはポジティブな結果へとつながる。

利己主義を捨てて、周りの人たちに関心を持ちましょう。
私たちは他者に注目することで社会性を取り戻せます。
思いやりとは他の誰かの痛みに共感し
その人の力になろうとすることだと著者は言います。

共感することで、私たちは他者の苦痛に敏感になります。
仲間に意識を向けることで、人の力になりたいと思えるようになります。
経済学によって利己主義が当たり前だと思われていますが
思いやりの心を持つことは誰にとっても必要なことなのです。
人間は驚くほど社会的な生き物であることを忘れないようにしましょう。

本書に証券会社で働くドレイクのケーススタディが紹介されています。
ギスギスした職場に思いやりの心を取り入れたドレイクは
部下たちの身になって考え、彼らの挑戦心や野心を理解し
彼らの成長を心から願って、行動しました。
ドレイクの貢献で部下の一人がIPOで大成功を収めると
職場の雰囲気が激変し、多くのメンバーが彼とのビジネスを望んだのです。
彼は思いやりによって、成功をつかみました。
このように思いやりはよい結果をもたらすもので
人間関係に素晴らしい影響を及ぼします。

ヒューストン大学のブレネー・ブラウンの次の言葉を読むと
つながりの重要性を再認識できます。

わたしたちは生物学的に、知覚的に、肉体的に、精神的に、愛し、愛され、何かの=貝になることを求めているんですから。その欲求が満たされないと、正常に機能できなくなるほどに。心が折れ、崩れ、麻痺したようになり、痛みを感じるようになります。他人を傷つけてしまったり、具合が悪くなったりもします。(ブレネー・ブラウン)

表面的には経済的成功を願っていても
人は心のどこかで何かの一員になりたい!
他人に受け入れてもらいたい!
他人とつながりたい!と考えているのです。
いくら裕福でも孤独な状態が続けば、幸せにはなれません。

疎外感は強い苦痛につながります。
人から拒絶されると肉体的苦痛を感じるのと同じ脳の領域が
活性化することがわかっています。
孤独になる道を選ぶのではなく、人とのつながりを意識し
思いやりの心を持つようにしましょう。

まとめ

孤独な人生は老化を早めたり、健康に悪影響を及ぼします
拒絶されたり、孤独を感じたりするのは苦痛ですから
人と積極的に関わるようにしましょう。
思いやりのある人たちとつながることで
私たちは健康になれたり、経済的な成功を手に入れられます

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
参考図書 エマ・セッパラ自分を大事にする人がうまくいく
      

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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