私たちは、腸内細菌と共に生きています。「私」とは、じつは「腸内細菌と私」なのです。(NHKスペシャル取材班)
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もっとも大切なのは、食事た。(ジェフリー・ゴードン)
天然のやせ薬ともいうべき短鎖脂肪酸とは何か?
やせる! 若返る! 病気を防ぐ! 腸内フローラ10の真実の中に
ワシントン大学教授のジェフリー・ゴードン氏の研究結果が紹介されています。
私たちのお腹の腸内フローラは健康にさまざまな影響を与えることがわかっていますが
「肥満体質」や「やせ体質」にもこの腸内フローラが関与していることが
ゴードン教授の研究によって、明らかになりました。
やせるために重要な短鎖脂肪酸は、私たちの大腸の中で生成されています。
乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌の働きで
食物繊維やオリゴ糖を発酵することで、この短鎖脂肪酸が生まれます。
実は、脂肪細胞には、短鎖脂肪酸を感知するセンサー(受容体)がついていて
このセンサーが短鎖脂肪酸を感知すると、細胞は栄養分の取り込みをやめます。
つまり、短鎖脂肪酸が脂肪が過剰にたまるのを防いでくれるのです。
短鎖脂肪酸はこのため、「天然のやせ薬」と呼ばれています。
また、短鎖脂肪酸にはしっかりと脂肪を消費をするという側面もあるので
やせ型体質になりたければ、腸内フローラを改善することがポイントになります。
肥満の人の腸内では、バクテロイデスなどの菌の数が減り
短鎖脂肪酸を作る能力が下がっています。
そのため食事をしても、肥満のブレーキとなる短鎖脂肪酸があまり作られず
食べ物の栄養分だけが血液中を回るため、脂肪細胞がどんどん大きくなるのです。
この結果、肥満体質を引き起こし、同じような食事を食べているにも関わらず
太ってしまう人がいる理由です。
やせる!若返る!病気を防ぐ!腸内フローラ10の真実 [ 日本放送協会 ] |
太らない体を作るために!
では、どうすれば、天然のやせ薬ともいうべき短鎖脂肪酸を増やせるのでしょうか?
ゴードン教授の研究グループは12人の肥満者を対象に1年間にわたって
食事療法を行う実験をして、肥満フローラが徐々に
やせフローラに近づいていくことを確かめました。
健康な10人を10日間、病院に入院させて、低脂肪・高食物繊維の食事をするグループと
高脂肪・低食物繊維の食事をするグループに分けて、腸内フローラの変化を見たのです。
驚くことに、24時間後にはすでに腸内フローラの変化が始まっていました。
野菜などの食物繊維の多い食事によって、私たちの腸内フローラは改善し、やせられるのです。
まずは数週間でもよいので、野菜をちょっと多めに食べるようにしましょう。
私も野菜の量を増やしたり、ヨーグルトを積極的に食べることで
2年前にダイエットに成功しました。
野菜の摂取を増やすことが、腸内フローラを改善し、肥満体質から脱却する早道です。
また、糖尿病もこの短鎖脂肪酸で改善できることもわかってきました。
今後は肥満だけでなく、糖尿病などの生活習慣病の治療でも
腸内フローラをターゲットにすることが主流になりそうです。
まとめ
腸内フローラは食事などの生活習慣で変えられ
これを改善することで、やせ型体質になれます。
太っている人とやせている人の腸内フローラを比較すると
やせている人の腸内には「短鎖脂肪酸」が多く存在することがわかっています。
この短鎖脂肪酸が脂肪細胞の増殖を抑え、肥満を防いでくれます。、
この短鎖脂肪酸を作り出す腸内細菌を増やせば
太りにくい体質を手に入れるだけでなく、糖尿病も予防できます。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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