そう、そこが人生の分かれ目なんだよ。お腹がペコペコなときに、自分が我慢しても人に与えられる人がいる。その一方で、まわりを押しのけてでも、人から奪おうとする人もいる。この世界にはね、おもしろい法則があるんだよ。『もらおうとすると、もらえない。でも、与えると、まわりまわって誰かが与えてくれるようにできている』んだよ、しかも、何倍にもなってね…。(本田健)
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時には感情を表に出そう!
本田健氏の大富豪からの手紙の書評を続けます。私たちはギバー、他者に貢献することで豊かになれます。得ることばかり考えていては良いことは起こりません。自分の価値を磨き、その人のためにできることを考え、尽力するとそれがやがては自分に返ってきます。それも自分の与えた以上のものが周りからもらえるようになります。周りの人に貢献することで、人とのつながりが強化されます。
人との関係を改善したければ、時には自分の感情を表に出すべきだと本田氏は言います。ロジカルに話すだけでは、人はなかなか動いてくれません。相手が共感しなければ、その人とは本当の意味で仲良くなれません。
しかし、私たちは感情を表に出さないように育てられてきました。多くの人が共に喜んだり、悲しんだりすることなしに、つまらない日々を送っているのです。
人は、喜び、怒り、悲しみといった感情を感じながら、毎日を生きている。なのに、『感情を表現してはいけない』と、小さい頃から教えられるんだ。泣いちゃダメ、大声を出しちゃダメ、怒っちゃダメだと教育される。その結果、できるだけ感情を表現しない大人が大量生産されるようになったのは、無理もないことだね。
感情を上手に表現することで、周りの仲間との関係が深まります。自分を抑えることをやめ、時には思いっきり喜んだり、悲しんでみるのもよいでしょう。
大富豪からの手紙 [ 本田 健 ] |
ネガティブな感情表現も必要?
お互いのネガティブな感情を出し合えないと、人間関係も深まらない。いつもいい顔をして付き合うより、たまには愚痴を言ったり、ケンカした方が、健康的だと思わないかい?
ネガティブな感情ほど人は表に出しません。しかし、表面的な付き合いを続けていても人間関係は深まりません。お互いの本音を話し合えば、それだけ距離が縮まります。よそよそしい話をやめて、愚痴をこぼしてもよいのです。愚痴や批判ばかりではネガティブな人が集まってきますが、信頼している仲間にはたまには愚痴を言っても構わないのです。
お互いが本音で話せば、「感情の衝突」が起こることもあります。しかし、その衝突を避けているとその人との関係は表面的なままで終わります。相手と本音とつながり、理解し合うことで、本当の貢献ができるようになります。感情を上手に表現して、本音で話せる仲間を増やすと相手のためにできることがわかります。相手の愚痴を聞くことも貢献だと考え、自分の時間を使ってみましょう。
まとめ
自分の感情を隠すのをやめ、仲のよい仲間とは本音トークで話しましょう。お互いの感情を表に出すことで、相手の役に立てます。一緒に喜んだり、悲しんだりすることで人間関係が深まり、相手に貢献できるようになります。
ソーシャルメディアを武器にするための10カ条 [ 徳本昌大 ] |
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