お酒は心配事を無くさない。かえってそれに水分を与えて大きくする。(ベンジャミン・フランクリン)
photo credit: chanzephotoart Handle With Care via photopin (license)
お酒が心配事を増幅させる?
以前の私はお酒で嫌なことをごまかしていました。ストレスを減らそうと毎晩飲み屋に通い、脳を騙していたのです。しかし、嫌なことを置き去りにして、酒に逃避しても何も変わりません。ベンジャミン・フランクリンが指摘するように酒は心配事を膨らませてしまい、結果としてストレスを増加させてしまうのです。私は11年前に体調が悪くなり、思い切って大好きな酒をやめることにしました。長年飲み続けた酒をやめるのはとてもつらい選択でしたが、自分の人生を変えるために思い切って断酒しました。
酒をキッパリとやめるために、飲み友達と距離をおき、馴染みの飲食店にも行かなくなりました。私はこの時ひとりぼっちになったような感覚にとらわれ、なんどもお酒に頼りそうになりました。しかし、アンソニー・ロビンズの言葉を信じて、未来のワクワクな自分をイメージして、ビールを飲む代わりに水を選択したのです。
自分が怖いと思っているところに、焦点を当ててはいけない。自分が行きたいところに焦点を当てるんだ。(アンソニー・ロビンズ)
孤独になるから余計に酒を飲みたくなるのだと思い、私は勉強会やコミュニティに参加することにしました。飲まないことで朝型の生活を手に入れた私は、毎朝読書会などの朝活に出席してから、会社に出勤するようになりました。朝活の勉強熱心なメンバーたちから私は刺激をもらえ、自分を変えることができました。良書を読み、ポジティブな仲間と時間を過ごすうちに私は徐々にお酒の呪縛から離れることができました。100日経ったころには、お酒なしの生活が当たり前になっていたのです。
世界一孤独な日本のオジサン (角川新書) [ 岡本 純子 ] |
仕事以外のコミュニティに参加しよう!
「忙しさ」がステータス・シンボルで、
ニワトリのとさかのような自己顕示の道具なのだとしたら、「 孤独で時間を持て余している」という姿をさらすのは、自分の「 敗北」を認めるようなものだ。(岡本純子)
もし、あの時に私が朝活に参加していなかったら、今の自分はなかったかもしれません。孤独な生活を続けていたら、お酒を再び飲み始めたり、ひとりぼっちの寂しい人生を送っていたかもしれません。朝活に参加し、新たな出会いをデザインしたから、私は病気にならずにすんだのです。もし、仕事に逃げていたら、もっと不幸になっていたかもしれません。仕事で気持ちを紛わすことで、自分を追い詰めていたことでしょう。忙しさこそがステータス・シンボルだと捉え、必死に働くことで孤独な人生を送っていたはずです。
忙しさに価値を感じるとコミュニティより仕事を優先し、会社以外の仲間を失うことになります。「俺は忙しいから、友達と遊ぶ時間などない」「誰かを誘うなど、
会社に人生を捧げても、いつまでも多忙な生活が続くわけでなく、50代を過ぎるとスケジュールに空白が出始めます。この時お酒に逃げたり、無理して仕事を作るのではなく、勉強会やボランティアに参加して、つながりをつくるようにしましょう。実は、孤独がお酒やタバコ以上にあなたの健康を蝕み、寿命を縮めることがわかっています。自分の人生をよくする最後のタイミングが50代だと考え、人とのつながりを強化するのです。会社の飲み友達との付き合いより、新たな仲間を作ることを意識し、人生の幅を広げておくとその後の人生をエンジョイできます。
リアルの友人やソーシャルメディアでイベントをチェクし、やりたいことを見つけたら思い切って、そのイベントに参加しましょう。周りの人と積極的に話、打ち解けることで自分の価値に気付けたりします。ここから人生は変わっていきます。朝活で私は自分のやりたいことがわかり、著者や編集者にインタビューすることで出版や連載のチャンスを手に入れました。このようにコミュニティに参加することで、孤独を防げるだけでなく、新たな人生をスタートできるのです。
まとめ
お酒に頼っていても、ストレスが増幅されるだけです。会社仲間と飲み続け、孤独を紛らわせても定年とともに孤独になる可能性が高まります。孤独は心身に悪影響を及ぼしますから、会社以外のコミュニティに参加しましょう。コミュニティに参加することで、孤独にならずにすむだけでなく、新たなチャンスを見つけられるようになります。
ソーシャルメディアを武器にするための10カ条 [ 徳本昌大 ] |
コメント