現役で働き続けることが健康寿命を延ばす5つの理由

私の結論は、「現役で働き続ける」ことが心身の健康にプラスになり、健康寿命を延ばす決定打になるということです。健康だから働くのではなく、働くから健康なのです。(大杉潤)


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現役で働き続けることが健康寿命を延ばす5つの理由。

人生100年時代になり、私たちは自分の働き方を変える必要が出てきました。定年後30年以上の時間をどう過ごすか?どう働くか?が私たちの新たな課題として浮上しています。私たちの上の世代の寿命は80歳前後で、年金をあてにして生きることができました。お金の不安もそれほどなく、定年後パートタイムの仕事や趣味に時間を使えばよかったのです。

しかし、人生100年時代には定年後、35年程度の時間が私たちに与えられることになります。何もプランがなければ、お金や健康で苦しみ、人生の後半戦を楽しめなくなるはずです。たとえ、寿命が延びたとしても健康な体がなければ意味がありません。生活習慣病やアルツアイマーを患うと人生をエンジョイできず、さびしい老後を過ごすことになあります。

大杉潤氏は働く期間を長くすることで健康寿命が延びると指摘し、その理由を5つあげています。
1、仕事が脳に刺激を与えて活性化されるため、「認知症」になりにくい
2、仕事にかかわる仲間との交流が続き、「孤独」にならない
3、毎日、スケジュールが組まれて、「規則正しい生活習慣」を作れる
4、プロとして報酬を得る「緊張感」を維持できる
5、未来に向けた目標を立てることで、「前向きな気持ち」で生活できる

確かに早く引退した人は老けるスピードが早いようです。働くことで、孤独になるのを防げますし、仕事のアイデアを練ったり、仲間と話すことで脳を活性化できます。私は今55歳ですが、若い人の起業支援をすることで、新しいアイデアやサービスに日々触れています。彼らのパワーに刺激を受け、この年になってもポジティブな気分を保てています。毎朝4時に起き、自分のビジョンを確認することで、前向きに行動できるようになりました。悲観的にならずに楽観的に考えることで、私は脳と体の若さを維持しています。

 

楽観的に行動する、良い人間関係を築くことが健康の鍵

私たちに分かったのは、60歳のときの健康状態は25歳のときの楽観度に深い関係があるということだ。悲観的な男性たちは楽観的な男性たちよりも若い時期に、しかも思い生活習慣病にかかり始め、45歳になったときには健康状態にかなり大きな差ができていた。45歳に達すると男性は肉体的に下降線をたどり始める。どれほど早く、どれほどひどく衰えるかは、20年前の悲観度によって予測できる。さらに、ほかの要素その人の防衛方法(悪い出来事への対処の仕方)、25歳時の肉体的精神的健康状態をいくつか考慮に入れてみたところ、45歳からあとの20年間の健康を決定する要因として、楽観度がもっとも重要であることが分かった。(マーティン・セグリマン)

人生100年時代には、お金も重要ですが、健康も欠かせません。いくらお金があっても、心と体の状態がよくなければ意味がありません。ポジティブ心理学で有名なマーティン・セグリマンオプティミストはなぜ成功するかの中で、楽観主義になることが健康の秘訣だと述べています。また、良い人間関係が私たちの幸福と健康を高めてくれることも最近の研究でわかってきました。

自分のワクワクなビジョンを持ち、働き続けることで気持ちをポジティブにできます。いくつになっても楽しく働き、楽観的に行動する、良い人間関係を築くことが健康で長生きするための秘訣なのです。

できるだけ若い時から、様々なコミュニティに属し、良い人間関係を築くようにしましょう。会社だけを頼っていても、人生100年時代を生き抜くことはできません。長い人生のためのプランを立て、準備を怠らないようにするのです。転職するにしても、独立するにしても人の応援が欠かせません。様々な人間関係がセーフティネットになりますから、良い人脈を築くようにしましょう。ポジティブな人たちが集まるコミュニティに所属し、彼らの行動を真似ることを若い時から始めるとよいと思います。

大杉氏は生涯現役でいることで不安を解消できると述べています。

「生涯現役」で働き続けるという「心構え」を持って日々、生きることによって、自分の未来が拓かれ、そのプロセスに人は「幸せ」を実感するのではないでしょうか。情報社会の現代、とくに「革命」と呼んでもいいほど大きな技術革新ただなかの真っ只中にある21世紀においては、正確なテクノロジー進化の情報を学び、社会の変化を予測することが重要です。学び続けることでしか「不安」を解消することはできないでしょう。

不安だ!不安だ!とネガティブ思考に陥っていても、良い結果は導けません。時代が変化するのは当たり前ですから、自分もそれに追いついていけば良いのです。新しい時代に自分を適応させるために自分への投資を続けましょう。自分は大丈夫だと捉え、楽観的になることで未来を明るくできるのです。

まとめ

人生100年時代には、生涯現役で楽しく働き続けるという選択肢もありだと思います。長く生きることができても、心と体が健康でなければ、意味がありません。健康寿命を延ばすために、定年後にどう働くかを検討し、様々な体験を重ねましょう。自分のスキルをアップし、良い人脈を構築することで自分の可能性が広がります。

参考図書 定年後不安 人生100年時代の生き方(大杉潤)
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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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