マインドフルネスは、自分の内面に意識を向け、思考や感情や行動について、解釈や良し悪しの判定をせずにただ観察するための方法である。(ダニエル・ゴールマン、マシュー・リピンコット)
Business photo created by katemangostar – www.freepik.com
マインドフルネスからリーダーが得られるメリット
ハーバード・ビジネス・レビュー[EIシリーズ] マインドフルネスの中で、ダニエル・ゴールマンとマシュー・リピンコットは、マインドフルネスには様々なメリットがあると述べています。自分の呼吸だけに意識を集中させ、雑念が浮かんだら、再び呼吸に意識を向けることで、私たちの集中力は強化されます。
呼吸にフォーカスすることで、どんな時にも、心を乱されることがなくなり、自分のやりたいことに時間を使えるようになります。その結果、他者との関係を築けたり、リーダーとしてのパフォーマンスを向上できるなどのメリットを得られます。
マシュー・リピンコットは、世界各国の組織でマインドフルネスを実践しているシニアリーダー42人を対象とする研究をペンシルバニア大学で行いました。参加した対象者のリーダーはマインドフルネスにさまざまなメリットがあることを認めています。
・上司、同僚、部下との関係が強化された。
・アウトプットが改善された。
・プロジェクトの成果が上がった。
・危機管理の質が向上した。
・予算が拡大し、人員が増強された。
・信頼され、組織に関する機微情報が共有されるようになった。
・高い人事評価を受けた。
・昇進した。
|
マインドフルネスはリーダーシップを向上させる!
リーダーたちは、マインドフルネスの実践がパフォーマンスの向上に直結したわけではなく、自己認識が深まり、そのことによって行動が変わったのだと体験を語った。
リーダーたちの変化は、EIを測定するための「感情的・社会的コンピテンシー目録」(ESCl)と重なっています。マインドフルネスはElを構成するコンピテンシーを向上させ、それがリーダーシップを向上させることがわかりました。マインドフルネスを実践するにつれて、共感、コンフリクト対応、説得的コミュにケーションなどが改善されます。マインドフルネスが、EI(感情的知性)の中核をなすコンピテンシーを強化させるのです。
マインドフルネスのエクササイズによって、リーダーシップが向上します。彼らは、自分のどこを改善すればよいかがわかり、自己認識を変えることで、適切に行動できるようになります。
ここで忘れてはならないのは、気づかせてくれたのはマインドフルネスのおかげだったとしても、改善そのものはElの領域においてなされた、ということである。マインドフルネスを一時的な流行で終わらせてしまうと、重要なElのスキルを向上させるせっかくの機会を逃してしまう。
マインドフルネスはEIのスキルを向上させる手段として有効ですが、El測定やコーチングの大切さも忘れてはならないと著者たちは指摘します。ロールプレイング、尊敬するリーダーをモデルにすること、感情的になりがちな状況を想定して対処方法をリハーサルするなどをマインドフルネスと組み合わせて、Elを向上させましょう。このメカニズムを理解できれば、あなたのリーダーシップを改善できるはずです。
私もマインドフルネスによって、EIを向上できました。深呼吸を習慣化することで、イライラすることが減り、人間関係を改善できました。マインドフルネスやコーチングを活用し、EIを向上させましょう。
まとめ
マインドフルネスはリーダーシップを向上させます。マインドフルネスを習慣化することで、人間関係を改善できるようになるのがその理由です。ロールプレイング、尊敬するリーダーをモデルにすること、感情的になりがちな状況を想定して対処方法をリハーサルするなどをマインドフルネスと組み合わせて、Elを向上させましょう。
ブロガー・ビジネスプロデューサーの徳本昌大の5冊目のiPhoneアプリ習慣術がKindle Unlimitedで読み放題です!ぜひ、ご一読ください。
|
コメント