すぐに効果を発揮するメソッドが、「同僚たちとチームを組む」ことです。これは、自分の仕事を他の人にもやってもらう、という意味ではありません。仕事はめいめい、任せられたものを各々でやります。では、何がチームなのかといえば、時折、仲間のコンディションをチェックし合い、疲れていそうな人がいたらそれを指摘する、というルールを決めてチームを組むのです。(堀田秀吾)
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もしも、すぐに効果を出したいのなら、チームワークの力を活用しましょう。
ペネロープ・ブラウンらは、fMRIを使って、被験者の脳の活動状態の撮影を行いました。
この実験では、参加者に「顔」や「風景」などを重ねた複数の要素からなる画像を見せ
注意が散漫になる瞬間を調査しました。
被験者の注意が明らかに「注意が散漫している」という状況のとき、
彼らに「注意力が落ちていますよ」と教えたのです。
このアドバイスによって、彼らは再び集中できるようになり
脳が良いコンディションに戻ったのです。
「注意力が落ちている」と仲間に伝えることで
彼らの脳は刺激を受けて、再び活動を開始します。
仲間のパフォーマンスが落ちてきたら、上手にそれを指摘しましょう。
その際、言い方にも注意が必要です。
科学的に元気になる方法集めました [ 堀田秀吾 ] |
ペネロープ・ブラウンとスティーブン・レヴィンソンは
B&Lのポライトネス理論を発表しています。
二人はこの理論の中でポジティブ・フエイスとネガティブ・フエイスの
2つの話し方があると説明しています。
1、ポジティブ・フエイス=他人から理解されたい、賞賛されたいという欲求。
これを脅かさないために相手の承認欲求を満たすような表現を使う!
2、ネガティブ・フエイス=他者に邪魔されず、自由でいたいという欲求。
これを脅かさないために相手の自由を奪ったり、非難しないようにする!
相手のポジティブ・フエイスを満たす言い方を心がければ
その人が疲れている時でも、力を引き出せます。
「もう少しで終わるから、一緒に頑張ろう!」などの優しい言葉をかけるのと
「もうちょっとがんばりなよ」などの上から目線の言葉では、結果が全く異なります。
自分も嬉しくなるような表現を仲間に使い、相手のポジティブ・フェイスを満たしましょう。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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