本田宗一郎のチャレンジマインドを見習おう!

人間が進歩するためには、まず第一歩を踏み出すことである。躊躇して立ち止まっては駄目である。なぜなら、そこにどんな障害があろうと、足を踏み込んで始めて知れるからだ。失敗はその一歩の踏み込みだと思う。前進の足踏みだと思う。(本田宗一郎)


photo credit: driver Photographer HONDA via photopin (license)

失敗は前進のための足踏み

今でこそホンダは世界的な車メーカーとして評価されていますが、1950年代には日本の弱小バイクメーカーで、吹けば飛ぶような存在でした。そのホンダが世界に進出するきっかけになったのが、本田宗一郎のマン島のレースの優勝宣言でした。今までのホンダのエンジンではこのレースに全く勝てるわけがなく、さすがの彼も海外との技術のギャップを知れば知るほど勝つのは無理だと落ち込んだそうです。しかし、彼はここで決して諦めませんでした。必死に解決策を考え、エンジンの回転数を数倍にあげることを決め、チャレンジをスタートしたのです。これは当時のバイク技術からはかけ離れたもので、非常識だと部下から総スカンをくらいました。尊敬する大学教授に相談しましたが、反対され、孤立無援の状態に陥りました。

本田宗一郎はこの逆境を全く苦にしませんでした。へそ曲がりの宗一郎は周りの反対によって、逆にやる気になったのです。最終的には8000回転のエンジンを完成させ、技術的な課題を一つ一つクリアしていきました。その間なんども失敗を重ねましたが、失敗は前進のための足踏みだと考え、新しい技術力を磨くことで、ホンダを強い会社に一気に変えてしまったのです。何がなんでも優勝しようという情熱があったから、自分と部下を鼓舞し、開発を続けることができたのです。チームホンダは一つにまとまることで、問題点を次々解決し、その結果、当初の宣言通りにマン島レースを制覇し、世界のホンダの道を歩み始めたのです。

何もしないことが最大のリスク

本田宗一郎のようにチャレンジできたら最高ですが、なかなか普通の人は行動に移せません。新しいことにチャレンジするときには不安や恐怖感がつきものです。しかし、行動に恐怖心を抱いていては、いつまでたっても何も生み出せません。そんな時には自分の思考を解放するとよいでしょう。失敗は未来の自分を助けてくれる良い経験、自分のための投資だと考えてみるのです。楽観的にものごとを捉え、自分の未来のために今チャレンジしているのだと考えるのです。目標達成したワクワクな自分をイメージすると自分の気分を変えられます。

私は毎朝、起きた時と出勤途中、神社にお参りする際にイメージトレーニングを繰り返します。自分が成功を手に入れたイメージをなんどもすりこむことで脳が騙され、自分がそれを実現できたと錯覚します。このトレーニングで行動が怖くなくなり、目の前のタスクに集中できます。思考と行動を変えることで、たいがいのタスクを達成できるようになるのです。
それでも大きなタスクの場合には不安になる時がありますが、そんな時私は30分の瞑想をするようにしています。心が落ち着いたら、頭を整理する時間を持ちます。自分が恐怖感を感じている理由や障害になるものを書き出し、それを一つ一つ潰していくのです。リストを書いているうちに、解決策が見つかり、タスクがたいしたものに思えなくなります。深呼吸をなんども繰り返し、この問題点はクリアできると自分に言い聞かせるうちに、いつの間にか恐怖感がなくなっているのです。

また、失敗は成功のための足踏みだと考えるのです。人生の最大のリスクは何も行動を起こさないことなのです。

チャレンジして失敗を恐れるよりも、何もしないことを恐れろ。(本田 宗一郎)

また、時間軸をずらして過去から考えてみるとチャレンジしなかったことがリスクであることがわかります。行動したから失敗があり、その失敗があったからこそ、今の私がいるのです。失敗によって、新たな知識や体験を得られ、それが次のチャンスにつながっていることが多いのです。行動するうちに人脈も広がり、違う視点を得られ、解決策が見つかることもあります。私は出会った人たちから、新たなチャンスをなんどもいただいています。失敗を恐れずチャレンジすることが、実は未来の自分のための投資になっているのです。

まとめ

新たなチャレンジには恐怖感がつきものですが、なにもしないことが実は人生最大のリスクなのです。自分にはできると信じ、イメージトレーニングを繰り返しましょう。障害ややれない理由を書き出すと頭を整理でき、恐怖感を減らせます。また、失敗は未来の自分のための投資だと考えられれば、積極的にチャレンジできるようになります。

参考図書 わが友 本田宗一郎(井深大著)

    

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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