「出会い」は新たな「出会い」を生む。人は人につながっていき、本は本につながっていく。(轡田隆史)
出版年鑑によると2013年に出版された書籍は82,589点で
出版不況と言われているにもかかわらず、対前年0.5%の伸びを示しています。
本屋の数は1999年の22,296 店から13,943 店に減少しているのを見ると
アマゾンなどがリアル書店を駆逐していることがわかります。
約15年で8000軒の書店が消滅したのです。
実際、私の周りでも次々、書店がなくなっていて、寂しい限りです。
地元の駅や会社の近くの書店がなくなり
最近では、ますます、大型書店やアマゾン(Kindle含む)、中古書店での購入が増えています。
出版業界を見ても書籍・雑誌の販売高は平成8年をピークに減少傾向にあります。
2013年の出版販売金額は1兆6,823億円(前年比3.9%減)と9年連続で減少しています。
書店の減少と同様に、出版不況を象徴していますが
逆に、出版点数は微増を続けているのです。
言葉という大海へ漕ぎ出せ. 自分を大きくし、もっと広く世界を見つめ、自分の可能性をもっと広くしたいのなら、まずは自分の持ち合わせの言葉を大海にする必要がある。(ニーチェ)
私が1年間に1000冊読んだとしても、年間の出版数に比べたら
ほんのわずかな本にしか出会えないのです。
できるだけ多くの本に出会うために、日曜日は書店や図書館に出かけます。
今日のような何も予定のない日曜日は
近所の図書館に行って、新たな本との出会いを楽しみます。
まず、閲覧コーナーにある新聞を各紙読んで、書評コーナーをチェックします。
文芸評論家や作家が最新刊を紹介してくれる新聞の書評は
ジャンルも多様で、いつも出会えない本とのご縁が作れるのです。
一冊約1000字の書評の中に、本のエッセンスが散りばめられ
たとえ、その本を読まなくとも、評論家たちが書いた良文を
読むことで、本の内容を短時間でつかめるのです。
これにも、価値があると思います。
ちなみに今日の日経新聞には、20冊程度の書評が紹介されていて
私の知識欲を刺激してくれました。
新聞それぞれに個性があり、読み比べるのも楽しいですね。
また、日経新聞の出版広告を見ることで
売れているビジネス書や出版社が力を入れている本がわかります。
特に、1面から3面までに掲載されている本は
面白いものが多い気がしています。
新聞の次は、雑誌コーナーで東洋経済、ダイヤモンド、日経ビジネスの
書評を読み、経済系の書籍のトレンドをおさえるようにしています。
気になった本は、Kindleで買えるようであれば
パソコンからすぐに購入します。
書評チェックが終わったら、図書館の新刊コーナーと司書さんのおすすめコーナーで
新たな本との出会いを楽しみます。
表紙や目次を見みるだけでも、著者との対話はできますから
より多くの本を手に取るようにしています。
料理や科学など普段読まない本などを、敢えて広げて読んでみるのです。
最後に図書館の中を「散歩」します。
小説の書棚からスタートして、哲学書や伝記などのコーナーをゆっくりぶらつきます。
気になった本を何冊か選び、ソファーに座って、速読し
刺激を受けた文章はメモし、Evernoteに保存します。
面白い本が見つかったら、その著者の本をメモし、自分の読みたいリストに加えておくのです。
暇な日曜日を図書館で過ごすことで、私の知的好奇心を満足させられます。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
photo credit: Huye District – Southern Province via photopin (license)
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