PEAK PERFORMANCE 最強の成長術の書評

人間は誘惑に抵抗したり、物事を深く考えたり、強く集中したりするたびに、同じことが前よりもうまくできるようになるそうだ。かつては意志力には限界があるといわれていたが、最新の研究はそれに異論を唱えており、小さな成長を積み重ねることで人は鍛えられ、やがて大きく成長するといわれている。
(ブラッド・スタルバーグとスティーブ・マグネス)


photo credit: Rusty Russ Out the Window with Wellfleet Sunset via photopin (license)

成功の方程式とは何か?

ブラッド・スタルバーグとスティーブ・マグネス
過去の自分たちの失敗と成功者の違いを
結果を出している人たちへのインタビューを通じて明らかにしました。
陸上競技とコンサルタントとして、あと一歩で成功できるところまで行った二人は
最終段階で燃え尽き、苦杯をなめてしまったのですが
休息しなかったことが、失敗の理由であることを突き止めました。

脳科学、心理学、スポーツ科学など最新科学のリサーチを行うことで
一流に共通するいい成果を出すためのパターンを見つけ
PEAK PERFORMANCE 最強の成長術にまとました。

意志力、自制心、知力などを酷使し続けると
やがて私たちは疲れ果ててしまいます。
最初は小さい問題を解決することを意識し
力をつけることで、精神的にタフで難しい問題を解決できるようになります。
成長のルールには休息が欠かせないのです。
著者の二人は「負荷+休息=成長」という成功の方程式を見つけました。
アスリートも経営者も学者も難問に立ち向かい
ハードな時間を過ごした後で、脳を休めるための休息をとっていたのです。

「無理かもしれない」が成長のシグナル?

負荷がポジティブに作用すると、体は望ましい形で進化する。その反対に負荷がネガティブに作用すると、ひどい損傷と被害をもたらす。ストレスがどう作用するかは、ほぼその度合いにかかっている。適度な負荷が加われば、体が負荷に適応できるようになるだけではない。心もストレスに適応できるようになる。

今までストレスは悪いものだと考えられてきましたが
最近の研究によるとストレスが成長の起爆剤になることがわかってきました。
成長は限界ギリギリまでのせめぎあいの中から生まれるのです。
私たちは能力の限界に挑戦した時に学びを得ています。

自分のスキルをすこし上回ったタスクがきたらチャンスだと思いましょう。
簡単でもなく、難しすぎないタスク
背伸びをすれば達成できるタスクを見つけたら
普段は使わない脳のシステム2を使って、それをやり遂げるようにするのです。
脳のシステム2を使って、新しいスキルを練習し続けると
ニューロン間の電気信号が通りやすくなり、脳内のネットワークが強化されます。
やがてシステム2がやっていたことを脳のシステム1でできるようになります。

どんな行動でもいい。あなたをコンフォートゾーンから引っ張り出して、限界ぎりぎりのせめぎ合いへと追いつめる活動を定期的に探して、チャレンジするのだ。

そして、成功者たちは意図的な練習を大切にし
かろうじて手の届く挑戦に時間を費やしていたのです。
その際、必ず心がけていたのが、一つのことに集中することです。
マルチタスクではなく、シングルタスクによって
私たちは結果を残せるようになるのです。
無理かもしれないタスクにチャレンジし、自分を成長させましょう。

自分は成長できるという成長型マインドセット
ストレスを有意義なものととらえるチャレンジ反応を身につけることで
私たちのパフォーマンスは向上します。
キャロル・S・ドゥエックケリー・マクゴニカルの研究結果を
組み合わせることが成長の秘訣だったのです。

スマホというシングルタスクを邪魔するものを視界から消すという
ブラッドのメッセージがひびきました。
スマホの存在を忘れることで、私たちは選択肢を減らせ
すがすがしい気持ちを取り戻せるのです。

負荷をかけたあとは疲労回復をはかるために休息を意識するのです。
そのためにマインドフルネスを習慣化すべきだと著者たちはいいます。
マインドフルネスによって。劇的に疲労回復が早くなることがわかっています。
散歩や風景写真を見ることで、創造力が高まります。
ハードの仕事の後には公園を散歩したり、風景写真を見ることで
自然に癒され、炎症反応が抑えらることがわかっています。

私は公園や緑のある神社で深呼吸をするようにして
自分のペースを守るようにしています。
デスクで瞑想するだけでも脳の疲れがとれますから
定期的に休憩をとることを意識しましょう。

まとめ

休息を取らなければ、私たちは途中で燃え尽き、結果を残せません。
著者の二人が見つけた「負荷+休息=成長」の法則を信じて
少し難しいタスクにチャレンジし、その後は休息をとるようにしましょう。
瞑想、散歩、自然に触れ合うことで、私たちは披露から回復できます。
また、休息によってクリエイティビティも養えます。
自分を成長させるために、この法則を実践し
適度に休憩するようにするのです。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

 

    
       

photo credit: Transformer18 DSC_1198 via photopin (license)

 

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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