小林一三とソーライス。ソーシャルメディア時代に役立つ名言。

「ソーライス」をご存知でしょうか?
「ソーライス」とは「ソース・ライス」の略で
ウスターソースを白いごはんにかける食べ物のことです。

「ソーライス」は実は、大阪梅田の阪急百貨店に関係があります。
 1929年開業の阪急百貨店の当時の人気メニューがカレーライス。
そのカレーライスにテーブルの上のウスターソースを掛ける方が多かったそうです。
しかし、大恐慌でカレーを注文できなくなったお客がライスだけをオーダーして
テーブルの上のウスターソースを掛けて食べるようになりました。
そして、阪急百貨店では看板のカレーライスではなく
この「ソーライス」が人気メニューになっていきます。

阪急百貨店としては、たまったものではありません。
客単価は落ちるし、商売にならないと従業員は問題視しますが
なんと創業者でもあり、オーナーの小林一三「ソーライス」を大歓迎します。
店内に「ライスだけのお客様を歓迎します」という貼り紙まで出させたそうです。

その理由が商売人としての非凡さを感じさせます。

「確かに彼らは今は貧乏だ。しかしやがて結婚して子どもを産む。
そのときここで楽しく食事をしたことを思い出し、家族を連れてまた来てくれるだろう」
Giveの精神に溢れた素晴らしい言葉ですね。
ソーシャルメディア時代の現代に、この小林一三がいたら
この情報は一気にシェアされ、人気を博すことでしょう。
ビジネスをするときに相手が喜ぶことをを考え
アクションしファンにさせる小林一三翁のこの気概。見習って行きたいですね。
共感がシェアを生むソーシャルメディ時代に小林一三のこのお客様が喜ぶ経営は
見習うべきことが多いと思います。
いくつか小林一三の名言を紹介します。
 「出世の道は信用を得ることである。
第一の条件は正直でなければならぬ。
あの人には気を許すことができないと言われるようでは信用は得られぬ。

第二の条件は礼儀を知っていることである。

粗暴な言辞、荒っぽい動作では、これまた信用は得られない。

第三の条件は物事を迅速、正確に処理する能力があるかどうかである。

頼まれた仕事を催促されるようでは、やはり信用が得られない。」
「今日の若い人々は学校を出て就職する時、
名の通った大会社に入りたがるが大会社に入れば一生楽に暮らせるわけではない。
どこでも激しい生存競争は あるし、
偉そうに振舞えても単なる機構の一部の上で踊っているかかしに過ぎぬ。
中小企業に進んで就職する方がよほど身のためになる。
中小企業で仕事をするということは、
その目的がサラリーマンになることではない。
将来独立自営の主になるのが目的なので、仕事はその見習いが主になる。
したがってサラリーマン希望で入ったら大いに当てが外れるだろう。
むしろ月給はいらない、手に職を与えてもらう、

その道の専門家に生き方を教わる心構えで入らなければならない」

「百歩先の見えるものは、狂人あつかいにされる。
五十歩先の見えるものは、多くは犠牲者となる。
十歩先の見えるものが、成功者である。
現在が見えぬのは、落伍者である。」
小林一三の言葉、現代でも十分通じますね。  

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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