電子書籍のプライスダウンが始まるアメリカ、日本の電子書籍は?

今朝の日経新聞にもこの記事が掲載されていたので
読まれた方も多かったのではないでしょうか? 
『米電子書籍に「廉価版」1冊1ドル、数時間で読破』というタイトルの記事は
アメリカの電子書籍業界の状況を教えてくれています。

記事によると、アメリカでは数時間で読めるオリジナル電子書籍「イーシングル」
台頭しているそうです。価格は1冊=1ドル弱からで
通常の電子書籍(10ドル前後)より格段に安いことがヒットの理由です。

ブームの仕掛け人はBylinerAmazonのKindle Single
アメリカの書籍マーケットの130億$のうち
約30%以上が電子書籍が占めるようになってきて
新しいサービスが続々展開されていて、ユーザーからも支持されてます。

日経の記事の中でジョン・テイマン(John Tayman)最高経営責任者は
イーシングルが人気を集める理由を説明しています。

「映画などが2時間程度で完結するのに対し
書籍は読み終えるのに何日もかかることもある。」

テイマン氏は「忙しい現代人には時代遅れ」と言いきっています。

実際、Bylinerのデジタル書籍は、通常わずか60ページ程度で。
KIndleやiPadで読みやすい設計になっていて
読者が短時間でコンテンツを読み終えてしまえる分量です。

忙しい現代人の時間の奪い合いが本当に始まっていますね。
私なども書籍は大好きなのですが、
iPhoneやiPadでのソーシャルメディアでの情報収集、発信に
自分の時間を使われはじめ、意識して読書の時間を作らないと
書籍を読めなくなってきます。
本好きの私などでも、この状況ですから
普通の方の読書時間は減少しているのではないでしょうか?
出版社のマーケティング担当者にとって
紙でも電子でも書籍を読ませる仕掛けが、大事だと思います。
日本の出版社には他の産業との時間争奪戦が始まっているという
意識が薄いのではと心配になってきます。

アメリカの格安電子書籍「イーシングル」の動きを日本の出版社も研究して
読みやすく、面白いコンテンツをリリースしてもらえるとうれしいです。
現状の日本の電子書籍のタイトルはお寒い状態が続いています。
例えば、雑誌社などは記事単位での配信をもっと積極的に行えば
新たなマーケットを生み出せるのではないでしょうか?

日本の出版社、特に雑誌社には隠れた資産が相当眠っている気がします。
是非、アクティブに「イーシングル」マーケットにチャレンジする出版社が
日本でも出てきてくれるとうれしいですね。
 
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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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