インドネシアのインバウンドマーケティングをソーシャルメディアで考えてみる。

アジアクリックブログは勉強になるのですが
インドネシア特派員のロナルドの記事がとても気になりました。
東南アジアの日本への旅行熱は高いのですが
シンガポールやマレーシア、タイではダントツの1位になっています。

しかし、この三か国に比べGDPでまだまだ劣るインドネシアでは
国民の所得や趣味嗜好によって旅行の行き先が異なります。
大半のインドネシア人の低所得者、中間所得者層の旅行レジャーは
インドネシア国内が中心になっています。
海外旅行は中間所得~高所得層に限られているのが現状です。

40年前の日本を思い浮かべてみるとよいですね。
その頃は海外と言えば日本もハワイでしたが、今は世界中に日本人がいます。
しかし、今でも多くの日本人はハワイに向かいます。
インドネシアや東南アジアの人々を日本好きにさせて
リピーターを日本に呼び込むチャンスが今なのかもしれません。

インドネシアでは人口が2億4千万という巨大な市場で
今後のGDP成長率が5-6%でも、2030年に約半数が中間層になると言われています。
このインドネシアは日本のインバウンド戦略エリアとして
しっかりと押さえておきたいですね。

インドネシア人の人気の旅行先は タイ、シンガポール、
韓国、日本、そして中国となります。
日本旅行を検討する際に最も比較されるのは、お隣韓国になっています。

中間所得者層にとっては、ショッピングが出来るシンガポール、
オーシャンリゾートやナイトライフを楽しめるタイが人気だそうです。
当然、2時間程度の移動ですから期間も短く、コストも安くなります。 

そして、旅慣れた高所得者層になると旅行先の好みも多様化し
旅行先の選択理由に幅がでてくるのです。
その中での日本の最大のライバルが韓国になってきています。
最近のインドネシアでは韓国の音楽、 カルチャーや食事は
日本のものよりも人気があるとロナルドは分析しています。

日本文化の発信は当然なのですが
国策として韓国が文化の輸出をしている中で
日本もインバウンドマーケティングを戦略的に行うべきです。
日本を好きになってもらうための仕掛け作りを丁寧に行っていくことが大事ですね。

そのためには、インドネシアの高所得者層に対して
日本の観光資源をしっかりと伝えないといけないですね。
その際にソーシャルメディアでの情報発信も大事です。
インドネシアでのFacebookユーザーは4800万人
ツイッターは3100万人ユーザーが活用している事実を押さえておきましょう。

東南アジアでは旅行先の選択をソーシャルメディアで
行っているというデータもありますから
インドネシアの観光客を取り込むためには
FacebookやTwitterでの情報発信も効果的かもしれません。

また、韓国ではなく日本が選ばれるようにするためには
日本独自のユニークさを全面に押し出す必要がります。
韓国にはないディズニーランドをはじめとするテーマパークや自然を
押し出していくのも手ですね。

日本人ならではのおもてなしの心、サービスのクオリティはやはり自慢できますから
インドネシアの高額所得者に日本のおもてなしを体験してもらい
その感動を彼らのソーシャルメディアを通じて発信してもらえれば
インドネシア国内での広がりも期待できそうです。
日本にも相当のチャンスがありそうな気がします。

さて、今回アジアクリックの高橋学さんとご一緒に
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キーマンズネットのFB記事連載です。(4月22日更新)

 
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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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