東北の被災地になぜバスで大学生を送り込むのか? #きっかけバス

昨日2月10日は、助けあいジャパンの東日本大震災の復興イベント
復興meetup! vol.7(きっかけバス× JAL)&月例懇親に参加してきました。
震災からもうすぐ三年が経過しますが、時間が経てば経つほど
被災地と私たちの間の距離が広がっていくようで、危うさを感じています。

震災ボランティアも激減しているようで、東北の寒い冬には

人はあまり訪れず、被災者の方にとって、この時期はとても辛いそうです。

人間は、自分ゴト化できた時に、初めて行動を起こすそうです。
逆に、自分ゴト化できていない人にはアクションを起こせないのです。
被災地支援も自分ゴト化した人たちを増やさない限り
ボランティアの担い手が作れないと考えています。

しかし、震災当時、被災地を自分ゴト化していたボランティアの大学生の多くは
就活、もしくは社会人になっていて、なかなか東北に行く時間を持てなくなっています。

震災ボランティアが減っている原因の一つがこれです。
そして、もう一つの原因が、今の多くの大学生は当時高校生だったために
被災地を体験していない=自分ゴト化できていないことで
被災地でのボランティアが選択肢になっていないのです。

今、東北に行くことは、実はボランティアの大学生にとっては
とても大変なことになっています。
格安のボランティアバスが少なくなっているために
東北への交通費は、学生にはとても負担になっているのです。
今の大学生はわざわざ高い交通費を支払い
東北にボランティアに行くというモチベーションがないのです。
自分ゴト化できていないがために、身近な他の活動が優先されるのです。

そこで、今回助けあいジャパンでは、大学生に被災地を体験してもらうためのバスを
走らせ、時間のある大学生を被災地に無料で連れていくことにチャレンジしています。
東北の被災地にいくきっかけを作るということできっかけバスとネーミングされ
今年の二月から、東北三県の被災地を巡り始めています。
最終的には今年3月までに、全国47都道府県の大学生2000人
東北3県にボランティアに行く予定です。

時間がある学生2000人がボランティアとして参加しますが
彼らが参加しやすいように学生からはお金を取りません。
その資金は、私たち大人からの寄付で賄います。
時間はあるがお金のない学生と、お金はあるが時間のない学生をマッチングして
多くの日本人を東北被災地の支援に、再び巻きこむ仕組みがきっかけバスなのです。

ボランティアで東北を自分ゴト化できる学生が増えれば増えるほど
東北の今が、彼らの口コミで日本全国に伝わっていきます。
彼らのボランティア体験が継続したり
彼らの情報発信のパワーによって、防災や減災の動きを日本全国で進めるのが目的です。
もう一度、日本人全員に東日本大震災を自分ゴト化してもらい
国民主導で復興を目指していこうという取り組みなのです。
実際、岐阜や大阪などから、現地に出かけた大学生はLineやFacebookを活用して
多くの仲間と繋がりながら、今回のツアーの情報発信をしています。
(参考 きっかけバス岐阜のレポート

現状では、残念ながらまだまだ募金は足りておらず
現段階では2000人の大学生全員を被災地に送り込む目処が立っていません。

しかし、JALのSKY BATONなど企業のサポートや
個人の寄付もこのきっかけバス認知が高まるとともに集まり始めています。
なんとか目標の1億5000万円を達成するために
皆さんの力をお借りしたいと思います。

東北の被災地を風化させずに、被災者の方々に元気を取り戻していただくために
寒い今年の冬に一人でも多くの大学生を現地に送り込みたいと思っています。
クレジットカードJALのマイレージカードからも寄付は可能ですので
ぜひ、この取り組に共感された方は、こちらのサイトから寄付をお願いいたします



この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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