スマートサイジング(タミー・ストローベル著)はライフスタイルを見直すための良書です。
生活をシンプルにするアメリカ的断捨離のススメなのですが
お金やモノだけでは、幸せにはなれないということが
著者の体験や多くのレポートから実感できます。
確かに、ショッピングは私たちを幸せにしてくれる。しかし、その幸せは一時的なものにすぎない。つまり、靴でもシャツでもレザーのコートでも、いくら「いいな」と思って買っても、買ったそばから幸せは逃げていってしまうのだ。だから、また新たなモノを求めてショッピングモールに吸い寄せられてしまう。その結果、私たちは文字どおり、わざわざお金を払って借金を背負うはめになる。
著者は買い物の限界に気づき、夫婦で生活をダウンサイジングし
大きな家から、わずか6畳の小さな家に引っ越します。
ショッピングではなく、ゆとりやコミュニティが幸せには欠かせないと気づくのです。
買い物からの幸福感は一時的なものなので、長続きはしません。
しかし、多くの人はそれには気づかないふりをして
幸せを求めて、モールに引き寄せられていきます。
この繰り返しで、買い物中毒に陥り、生活を破綻させてしまうのです。
モノに縛られ、お金を稼ごうと思うと、労働時間が長くなり
やがては、ライフバランスが崩れ、幸せからは程遠い生活になります。
借金やクレジットカードの使いすぎが、気持ちを暗くさせ
やがては、鬱をも引き起こします。
幸せを感じようと思って始めた買い物が、不幸の原因になってしまうのです。
さまざまな研究から、借金は私たちの体と心の両方に悪影響をおよぼす恐れがあることがわかっている。ソニア・リュボミアスキーは、先にも挙げた『幸せがずっと続く12の行動習慣』の中で、「大まかに見積もっても、うつ病に苦しむ人は100年前の10倍にのぼる」と指摘している。さらに彼女は、「アメリカでは15%(女性に至っては21%)の人が、生涯一度はうつ病を発症する」とも述べている。
シンプルに暮らすためには、「買うために稼ぐ」の悪循環から抜け出し
時間にゆとりのある生活を取りもすのが先決です。
買い物でストレスを解消して、家にモノを溜め込むより
家族との会話のある生活の方が、はるかに幸せ指数は高まります。
シンプルに暮らすというのは、この悪循環を断ち切ることだ。つまり、自分の時間を働いては買う、もっと働いてはもっと買うの繰り返しに捧げるのをやめて、ゆとりを持ち、少ない借金で暮らすことこそがシンプルな暮らしの在り方なのだ。
もっと働き、もっと買うのをやめることを意識して、それを習慣化したいものです。
ショッピングモールやECサイトには近づく回数を減らして
家族との会話や散歩の時間を増やすことを考えたいと思います。
不思議なことに、私は自分の生活をシンプルにしてみて、今挙げた3つのこと時間、愛情、関心を、まわりの人に前より上手に注げるようになった。すると今度はまわりの人が、自分に同じものを返してくれるようになった。それが、私の幸せを形づくってきてくれたのだ。
生活をシンプルにして、時間、愛情、関心を周りの人に注ぐことで
人間らしい生活を取り戻せるのです。
時間、愛情、関心の3つのキーワードで、今日から幸せを追求したいと思います。
時間と空間にゆとりを持って、リッラクスできれば
周りの人に、もっと関心を持てるようになるかもしれません。
今朝、本書を読むことで、働き過ぎを反省しました。
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