世界を動かそうと思ったら、まず自分自身を動かせ。(ソクラテス)
ジェイ・エイブラハムの新刊の限界はあなたの頭の中にしかないの中には
行動することの重要性が書かれています。
自分を成長させるためには、行動がなければ無理なのですが
ジェイは本書で以下のようなわかりやすいたとえで
人生を変えようと教えてくれています。
成功や幸せを勝ち取る人生は、まさにスポーツ競技と同じだと思ったのです。フィールドに立つプレーヤーがいます。勝利のために奮闘しています。彼らはフィールドに立つために、自分の人生を完全にコントロールしています。逆に、自分を卑下したり、不幸者だと思っているであろう人が、スタンドから楽しそうに歓声をあげるのはほんの一瞬で、あとはじっと選手の活躍を傍観しているにすぎません。(ジェイ・エイブラハム)
ジェイ・エイブラハムは人間は、2つのパターンに分かれると本書で書いています。
その区分は明確で行動する人としない人なのです。
最初からあきらめていて、眺めている人になるか?
苦労して実績を上げていく人になるか?のどちらを選んでもよいのです。
しかし、自分が亡くなる前に後悔したくなければ
スポーツ選手がフィールドに立つように行動しましょう。
自分の人生を生きたいならば、サポーターになってはいけないのです。
20代のジェイ・エイブラハムは自分を変えることを決め
意気消沈モードから意気込みモードに自分をシフトさせ
成長を目指すことを決断します。
そして、ジェイはそのために自分の就職試験すら活用するのです。
面接者にビジネスの質問を繰り返し、業界のルールやビジネスモデルなどを学び
ビイジネスの知識をどんどん吸収していくのです。
私の場合は違いました。「ビジネスモデルはどんなものですか。どんな方法でやっていますか。どんな部署や仕事の種類があるか教えてください。私に求めている職種は、その他の仕事にどんなふうにつながっていて、どんな影響や関連があるか教えてください」などと質問したのです。そして、どんな職種であっても、それらはすべて、最終的に「生産」と「販売」に直結していることに気づきました。
ここがジェイのすごいところなのですが、自分を成長させるために
彼は面接でのやりとりを逐一思い出し、分析することを日課にしたのです。
自分の何が相手に好印象を与え、何がダメだったのかを分析することで
彼はいつの間にか自分を改善し、影響力を与える人物になっていたのです。
そして、彼は影響力とは何かを言語化し、わかりやすく定義したのです。
影響力とは、時間と価値との相対評価です。相手が割いてくれた時間に対して、自分が与えた価値が大きければ大きいほど、影響力を与えることになります。与えた価値が低いと、相手の貴重な時間を奪ったことになります。もちろん価値とは、相手が求め、認める価値のことです。本人が自覚していない価値も含めて、です。
このジェイの言葉は素晴らしいですね。
「影響力とは、時間と価値との相対評価です。」という言葉を
肝に銘じて、人とのミーティングを行いたくなりました。
自分の価値を提供して、時間泥棒にならないようにしたいものです。
そして、ジェイは私たちにソクラテス式問答法の効果を教えてくれています。
ジェイの質問から生み出されたビジネス版ソクラテス式問答法を
モデリングすれば、私たちもすぐに影響力を持てます。
このアイデアはとても素晴らしく、私はなんどもこの文章を読み返しました。
人の話を聞くということは、頭の中を白紙状態にして聞き入るということです。話を聞きながら、その内容を徐々に組み立てていくということです。言葉の意味だけでなく、その内容が意味することや、内容の背景も深く理解するのです。内容の背景ということは、話し手の持つ役割、その話の理由や目的を理解することなのです。そして大事なことは、話し手にしっかり聞いているという合図を出したり、質問を返すことです。しっかりと相手の目を見て、うなずいたり、相槌を打ったりします。相手の話をしっかりと理解しようと集中し、不明瞭な点は確認のための質問をするのです
これだけ真摯に相手の話を聞き、質問を繰り返せば
相手はあなたのファンになってくれます。
当然、業界やビジネスのことを相手から教われるわけですから
自分の知識も一気に増え、結果を得られるようになるのです。
ビジネスで結果を出し、自分を成長させるための最善の方法は
人の話を傾聴すること、つまりその瞬間を生きることなのです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
photo credit: Σωκράτης, Ακαδημία Αθηνών via photopin (license)
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