遠い異国で安価に作られたモノよりも、少し割高でも近くで作られたモノを買おうという考え方が支持される背景には、自分の周りのコミュニティや地域経済を支えよう、すなわち自分が消費することで支える相手は、できるだけ近いほうがよいという考え方があります。そしてもうひとつ、サプライチェーンをなるべく短く、つまり商品が動く物理的距離を短くすることで、環境コストをなるべく減らそうという考え方もあるのです。(佐久間 裕美子)
生産者の顔の見える野菜や肉を買うようにしています。
すこしくらい値段が高くても生活クラブや高級スーパーで食品を買ったほうが安全です。
健康を取り戻すために、今は一日一食で生活しているので
よけいに体に良いものしか、食べたくないのです。
海外の食品を全て否定するわけではありませんが、安い野菜や肉には
食べてはいけない農薬や飼料が使われています。
本を読んで学べば学ぶほど、日本で売られている安い食品への信頼度が低くなっています。
ヒップな生活革命 (ideaink 〈アイデアインク〉)(佐久間 裕美子著)を読んでいると
自分がやっていることが、正しいのだと思えてきます。
自分の周りのコミュニティや親しい人、地域経済を支える消費は
健康面だけでなく、物流コストを減らしたり、環境にも貢献できるという意味でも
もっともっと日本でも行われてもよいのでは?と思っています。
アメリカでは農業だけでなく、ものづくりでもこの考え方が流行り始め
メイド・イン・USAの動きがトレンドになっています。
ファッション、自転車、文房具などでハンドメイドに近いプロダクトが生み出されています。
アメリカは、どこからかやってきてどこかに消えてしまうような製品で飽和状態だった。モノがどこでどのように作られたかなんて、誰も気にしていなかった。だから簡単に使い捨てされる。自分たちが着る服や食べる物への愛着などほとんどない。そんななかで、始まりはスローフード運動のようにシンプルなことだった。経済が破綻したことで収入は少なくなったけれども、以前よりも良いお金の使い方をするようになった。どこでどんなふうに作られた商品か、その商品への思いが分かるものを買おう、名もない工場で作られたものではなくて。(ピーター・ブキャナン・スミス)
日本のファッションメーカーの生産拠点は安さを求めて
中国からベトナム・バングラデッシュにシフトしています。
確かに安くて価値のあるものが多いのですが
大量生産されたモノだけで暮らすのも、どうなのかなあと思い始めています。
ファストファッションもファストフードも
そろそろいいかなあという気持ちが、私の中では強くなっています。
本当に体に良いものしか食べない人や
環境にやさしい企業のプロダクトしか買わないという人が
私の周りでは増えている気がします。
洋服や工業製品でも、作り手の顔が見えたものの方が
価値があることは間違いありません。
気にいって買ったハンドメイドのプロダクトなら、大切に使うはずです。
アメリカの動きを見ていると、人間らしさがどんどん復権しています。
日本でも東日本大震災以降、同じようなムードになっています。
安いものを大量消費することが、本当にハッピーなのか?を
本書をキッカケにして、真剣に考えることができました。
農薬を使わない野菜やハンドメイドのプロダクトを
今後も意識して選んでいこうと思います。
その際、生産国が日本かどうかも気にしながら、買い物をしてみます。
今日もお読みいただき、ありがとうございました!
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