早起き力で成長している会社、吉寿屋の底力を学ぶ! 早起き力(神吉武司著)の書評

書評

企業の経営者の中には、その0.3%の大企業の工場を見学して話を聞き、真似ようとする人が少なからずいます。トヨタなど成功している大企業の経営ノウハウには、確かに瞠目すべきものが多々ありますが、実行しようと思ったら資金がいります。人材も必要です。中小企業には、残念ながら、お金も人材もそんなにありません。私が実践してきた経営手法は、資金も人材も不要で、明日からすぐにできるものばかりです。朝早く起きて会社へ出ていく。社員を大事にする。経費を極限まで節約する。トイレ掃除など会社の中をきれいにする。どれも難しいものではなく、誰にでもできます。(神吉武司)

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早起き力
神吉武司著)は、中小企業の経営者に
ぜひ読んでいただきたい一冊です。
本書に書かれているシンプルな法則を経営者が実践すれば
間違いなく中小企業は飛躍できるはずです。
大阪を中心にお菓子のデパートよしや
100店舗近く展開する吉寿屋の創業者である神吉武司氏は
中小企業は、「ヒト・モノ・カネ」が充実した大企業の経営を
真似してもダメだと言い切ります。

中小企業は大企業に比べてハンディがあるのですから
彼らの手法を参考にしていては、勝負にならないのです。
中小企業の経営者は早起きをして
時間とモチベーションを活用して、勝負すべきだというのが本書の主張です。

朝のプラチナ時間を使うことで、掃除をすることで店を綺麗にできます。
早寝早起きの習慣ができ、健康にも気を使えます。
渋滞にも巻き込まれませんから、イライラも防げます。

社長自ら、5時に出社し、役員会を6時から行うことで社員も朝型に変わります。
社員が朝から動くことで、多くの顧客や取引先を味方につけられ
その結果、吉寿屋は成長したと、著者の神吉氏は本書で語っています。
早起きのメリットを社員みんなで理解し、その時間を掛け合わせることで
会社はとてつもないパワーを生み出せるのです。

「努力に勝る才能なし」とはけだし名言で、学生時代は才能だけで上へ行けても、社会へ出れば才能よりも努力が成功を生みます。会社に入ってきてヨーイドンでスタートした当初は、才能のある者が先行するでしょう。しかし、3年~5年経つうちに、才能があっても努力しない社員よりは、才能は劣っていても努力する社員のほうが上に立つようになります。わが社でも、私が何もいわないのに、自ら頑張って朝早く出てきて仕事の準備に取りかかる社員は成績が優秀です。なぜなら、人より十分早く出勤すれば、1週間で1時間、年間で50時間も時間を多く使えます。

早起き力を身につけることで、会社だけでなく家族にも貢献できます。
大手企業が、夜の残業をやめて、朝出社を奨励していますが
吉寿屋は何年も前から、それを実践してきたのです。

早寝早起きで健康になるぶん、体調を崩して会社を遅刻したり欠勤することが少なくなります。また、早朝から仕事をすれば残業が減り、早く家に帰れだんらんるので家族団樂の時間が増え、夫婦や親子の関係もよくなるでしょう。家庭が平和で安定すれば、自然と仕事にも身が入ります。仕事の質と効率がますます上がって、会社の評価がいっそう高まるに違いありません。

経営者が、早起きして働くこと以外にも
経費削減社員を大事にするトイレ掃除の徹底など
よしやは 当たり前のことを徹底し、継続することで
地域ナンバー1の座を獲得していきます。

ペンを一本しか社員に与えなかったり
蛍光灯に紐をつけるなど節約のアイデアも徹底していますが
生み出した利益は、しっかりと社員にも還元しています。
金の延べ棒をプレゼントしたり、世界中どこへ行ってもよい海外旅行など
吉寿屋のインセンティブには、度肝を抜かれます。
利益には徹底的にこだわり、還元するところは社員に大きく還元するのです。
神吉氏は、平日はゴルフにもいきませんし、接待もならないなど
自らが経費削減を心がけているのです。

ありがたいことに、私がこれまでやってきたことは、すべて実っています。だから、努力はしても、苦労をしたことは一度もないのです。よしんば 実っていなかったとしても、私は、自分のしてきたことを「苦労」とは思いません。苦しいなどという感情が少しでも入れば、「もっと頑張ろう」「次はこういうことに挑戦してみよう」という前向きな気持ちを持てなくなります。あくまで、自分がいましていることは「苦労」ではなく「努力」であると考えれば、取り組む姿勢もおのずと変わってきて、よい結果を生み出せるのではないでしょうか。

著者の神吉氏は、苦労という言葉が嫌いだと書いています。
苦しいという感情が、前向きな気持ちを邪魔するというのです。
この発想力はとても勉強になります。
ポジティブな姿勢で、自分に厳しい経営を徹底する
吉寿屋のような中小企業は本当に強いと思います。
このスタイルをモデリングできれば、成長できる企業が作れると思いました。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

   

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