「顔面フィードバック仮説」とは、幸せそうな表情(あるいは逆に、恐怖に駆られた蓼情や嫌悪の表情)をすれば、少なくとも、ある程度は、そのとおりの気持ちになる、ということです。この考え方によると、顔(身体や声も)が脳にシグナル(フィードバック)を送り、特定の感情を経験していることを知らせて、あなたが感じるように仕向けるそうです。(ソニア・リュボミアスキー)
幸せになる方法は、幸せな人のように行動することだと
幸せがずっと続く12の行動習慣の中で、ソニア・リュボミアスキーは力説しています。
そのくだりで、顔面フィードバック仮説という考え方が紹介されています。
これは、アメリカの心理学者トムキンスによる説なのですが
刺激などを受けたとき、それを脳が「喜び」と判断すると
顔の筋肉に「笑顔」を作るように指示されます。
このとき、実際に作られた顔の筋肉の動きが
脳にフィードバックされることによって、 幸せだと思えるようになるのです。
私たちは、幸せだから、笑うのではない。笑うから幸せなのだ。(ウィリアム・ジェームズ)
幸福な人は、幸福だから笑っているわけではない。笑っているから、幸福になるのだ。(アラン)
笑えば、幸せになるという名言を
ウィリアム・ジェームズやアランが残していますが
この顔面フィードバック仮説が、これを証明しています。
顔の表情が、あなたの感情をつくっているとするなら
幸せになりたければ、笑うべきなのです。
私は嫌なことがあれば、すぐに鏡の前に移動して
笑顔のトレーニングをします。
また、朝、起きた時にも、同じように鏡の前で
自分に微笑むようにしています!
これで朝からハッピーな気分で過ごせるようになります。
本書には、配偶者を亡くした人のインタビュー結果が紹介されています。
これによると笑いを習慣化することで、苦悩から立ち直れることがわかります。
ある研究で、配偶者を半年前に亡くした人にインタビュし、結婚生活について回想してもらうことになりました。インタビューの間、自然に笑顔で答えていた人は、伴侶との死別にも取り乱すことなく対処でき、生活のなかで多くの楽しみを経験し、怒りを感じることが少ないことがわかりました。まるで笑いが、彼らを苦悩から「引き離す」のを助けたかのように他人とポジティブな関係を築けていることが報告されました。
幸せになる最も簡単な方法は、笑うことなのです。
本書に紹介されている12の習慣はすべてやるべきですが
手っ取り早いのは、自らが積極的に笑うことなのです。
要するに、ほほ笑みや笑いは、ポジティブな感情をおだやかに高めてくれるのです。さらに、小さな高揚感がきっかけとなり、社会的関係が強力な上昇スパイラルを描き、その結果、不安や苦悩が減り、もっと大きな幸福と喜びがもたらされるのでしょう。ですから、突き進みましょう。ほほ笑み、声をあげて笑い、自信に満ちて、楽観的で、社交的な人間として振る舞いましょう。あなたは逆境に対処し、難局を乗り越え、たちまち人との関係を築き、友人をつくり、人によい影響を及ぼし、もっと幸せになるはずです。
家族や仲の良い人と面白い話をしたり
漫画を読んで笑うのも良いかもしれません。
たまには、声をあげて、思いっきり笑うようにしたいものです。
最後に、ソニア・リュボミアスキーの
幸せになるための12の習慣を引用して、今日のブログを終わりにします。
1. 感謝の気持ちを表わす
2. 楽観的になる
3. 考えすぎない、他人と比較しない
4. 親切にする
5. 人間関係を育てる
6. ストレスや悩みへの対抗策を練る
7. 人を許す
8. 熱中できる活動を増やす
9. 人生の喜びを深く味わう
10. 目標達成に全力を尽くす
11. 内面的なものを大切にする
12. 身体を大切にする―瞑想と運動
今日もお読みいただき、ありがとうございました!
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