「名は体を表す」という言葉がありますが 、まさに 「体は脳を表す」という言葉が実にぴったりと当てはまります。脳がしっかりしているから、きちんとした服装をしていることも考えられます 。また、身なりや言葉遣いに頭や心を働かせているから、脳が健全であるということも考えられます。これは表裏一体というか、鶏と卵の関係と同じであり、人間はいろいろなことが絡み合って、その状態をつくっているのです。(瀧靖之)
生涯健康脳(瀧靖之著)が面白いです!
世界最先端の脳画像研究を通して、16万人の脳画像を見てきた
東北大学加齢医学研究所の瀧靖之氏の研究結果を読むと
認知症や加齢が怖くなくなります。
健康でいるためには、みなりに気を使うなど
日常生活を自分の力でしっかりと行うことが大事なのです。
年をとったからといって、外見を気にしなくなるのは
よくないことなのだとちょと反省しました。
私たちは、睡眠、健康、食事などの生活習慣に気を使えば
脳を健康に保ったまま、寿命をまっとうできるのです。
最近の脳科学の研究を読むと、脳に可塑性があることがわかっています。
脳はいくつになっても、そのネットワークによって、機能を高めているのです。
実は、ほんの10年ほど前までは、脳は一度形成されてしまうと形態は変化せず、後は衰えていくだけと思われていました。しかし、そうではないのです。脳はいくつになっても、脳のネットワークによってその機能を高め、記憶をつかさどる 「海馬(かいば ) 」という部分に至っては、神経細胞そのものが新しく生まれることもわかってきました。脳には機能を回復させる 「可塑性(かそせい )」という働きがあることが明らかになったのです。 「幸せに生きる」ということは、「脳を健康に保つ」ことと同じです。
年をとったとあきらめずに、脳に刺激を与えれば
私たちの脳は新しく生まれ変わってくれるのです。
こう考えれば、いくつになっても脳をよい方向に変えられます。
脳を健康に保つことで、私たちは幸せに生きられるのです。
瀧氏は、脳の健康のためには、適度な運動が大事だと言います。
激しい運動ではなく、歩く程度の 軽い「運動」が脳には良いようです。
1日30分程度、歩くだけで、私たちは脳の健康を保てるのです。
多くの脳科学の本が歩くことを推奨していますが
ここでも、散歩(有酸素運動)が有効だと紹介されています。
ではなぜ 、歩く程度の 「運動」が脳に良いのか。それは「歩く」ことが、しっかり呼吸をしながら継続的に酸素を体に取り込む運動、つまり「有酸素運動」になっているからです。この「有酸素運動」こそが、脳のために最も良いことなのです。
また、知的好奇心を持つこと、コミュニケーションなどが
認知症予防になることも分かってきました。
日々の生活の中で、この有酸素運動や学ぶことを意識すればよいのです。
私たちは小学生のような生活をしていれば、脳の老化を防げるのかもしれません。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
photo credit: Exercise Plays Vital Role Maintaining Brain Health via photopin (license)
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