アイデアの質を高めたければ、発想を広げ、発想の総量を増やすことが重要なのだ。(津田久資)
あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか―論理思考のシンプルな本質の中で
津田久資氏は発想を広げなければ、アイデアの勝負では勝てないと書いています。
発想のスピードを上げることで、アイデアをたくさん生み出せます。
「アイデアの質の高さ=アイデアの量の多さ」という公式が全てを語っています。
短時間で大量の発想ができる人が、今の時代が求めている強い人なのです。
放送作家や漫才師が、最近大活躍しているのも、実はこの力によるものなのです。
一流のクリエイターほど、愚直に考えて発想の数をギリギリまでふやしているのである。
天才ピカソの作品やエジソンの発明の裏には、ボツの山があるのです。
彼らはそれだけ真剣に考えていたのです。
私たちはピカソのような天才ではないので、なかなか幅広い発想ができません。
それにも関わらず、論理的に考えようとしていない現実があります。
そのため「しまった」という盲点が生まれ、他者に先を越されてしまうのです。
では、幅広い発想をするためには、どうすればよいのでしょうか??
発想とは、以下の3つの掛け算で決まります。
1、アイデアの素材がどれくらい頭の中にあるか?(情報量)
2、素材をどれくらい潜在的アイデアに加工できている? (加工率)
3、潜在的なアイデアをどれくらい顕在化できているか?(発想率)
情報量、加工率、発想率という3つの変数が絡み合って決まるのですから
知識という情報量だけに頼っていては、勝負に勝てないのです。
実は、秀才型の学びの限界がここにあるのです。
このルールを理解すれば、私たちは勝負に勝てるようになります。
学力(情報量)で劣っていても、それを引き出す力(発想率)が高ければ
自分よりも賢い秀才にも勝てるようになるのです。
また、アイデアはいくら頭の中にあっても意味はありません。
誰かが見つけたアイデアに関して
多くの人は、「自分の頭の中にはあった」と言って自分を慰めていますが
これは負け犬の遠吠えです。
書いていないアイデアは存在しないのと同じで
書くことで、はじめてアイデアと呼べるようになるのです。
人が考えているかどうかを決めるのは、
その人が書いているかどうかである。(津田久資)
天才エジソンも生涯で3500冊のノートを書きつぶしたノート魔でした。
言い換えれば、エジソンですら、アイデアを顕在化させるためには
大量にノートを書かねばならなかったのです。
私たちは書くことで、思考の抜けをなくせるようになります。
言葉で表現することで、頭の中の潜在的アイデアを引き出せるようになるのです。
最初の直感より、アイデアを広げられるようにするために
論理的に考えることをくせにすることを津田氏は薦めています。
言葉を使ってツリーを作れば、自分に見えていない世界が見つかり
アイデアの可能性を広げられるのです。
さて、今日になって津田氏の書評を書こうと思ったのにも、理由があります。
昨日、頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?の高橋政史氏と
ブレストしていたのですが、彼がとる論理的なメモを見ながら
あの人はなぜ、東大卒に勝てるのかの書評が書けるとひらめいたのです。
整理されたノートを書くと、頭の中がスッキリ整理されて
不思議とアイデアが生まれてきます。
私は高橋氏とのブレストが、いつも楽しくて仕方がありません。
話している内容があっという間に素敵なメモになり
論理的に整理されていくのです。
彼のノートのマジックによって、頭がどんどん整理され
よいアイデアが生まれるようになるのです。
津田久資氏と高橋政史氏の共通点こそ、書くことなのです。
2人の著書を読み倒せば、間違いなくアイデア作りが上手くなるはずです。
昨日、高橋氏と作ったアイデアも近々実行に移しますので
発表を楽しみにしていてください。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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