人脈マトリックスを書いてみよう!あなたの財布に奇跡が起こるお金の習慣(加谷珪一著)の書評

ただ、一般論として望ましいのは、付き合う相手の関係性が比較的バラけていることと、重要と記した人物との関係性に適度の距離があることの2点である。(加谷珪一)

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あなたの財布に奇跡が起こるお金の習慣
加谷珪一著)の人脈の話が面白かったので
今日は人脈について考えてみたいと思います。
加谷氏は、人脈のマトリックスを書くことを本書で奨めています。
縦軸を会う頻度、横軸にプライベートと仕事の重要人物を置いて
自分の交友関係を整理してみるのです。
この人脈マトリックスが、適度にばらけているのが理想だと加谷氏は言います。
交友関係が限定されると、チャンスも限られるのが常なので
どのぐらい自分の人脈が広がっているかを、客観視してみましょう。

もしも、会社中心の人脈であったならば、注意が必要です。
大人になると人脈がどうしても会社中心に偏りますが
これは情報という意味で、とてもリスキーな状態だと言えます。
人や情報が流動化している時代を生きているにも関わらず
閉じた社会で生きることで、その恩恵を自ら放棄してしまっているのです。
逆に、プライベート中心になっているのも、同じ理由で良くないのです。

プライベートと仕事の人脈が適度にばらけているのに加え
異なる業界や違う世代の友人がいると、面白いことが引き寄せられます。
自分にない情報を持っている人やお互いにサポートできる仲間がいれば
ビジネスの課題をすぐに解決できるようになります。
今のビジネスの課題は複雑で、多くのプロフェッショナルの知恵やネットワークがあれば
素早く解答を見つけられます。
これが評判になれば、あなたへの相談が自ずと増えていきます。
また、グループでお互いに情報を交換することで、ビジネスが動き出します。
このように良い人脈が仕事の供給源になることが多いのです。

加谷氏は、重要なのに会う頻度が低い人を大事にすべきだと言います。

そこでカギになってくるのが、仕事やプライベートで「重要」とランク付けされながら、会う頻度があまり多くない人である。実はこうした人物があなたにとって大切な役割を果たす可能性が高いのである。お金持ちに限らず、社会的・経済的に成功する人の多くは、自分にとって重要だが、それほどベタベタした関係を構築していない人脈を豊富に持っているという特徴がある。逆に考えれば、こうした適度の距離感を持った人間関係を若いうちから意識して構築しておくことができれば、それは後で大きな資産となるだろう。

重要とランクされていても、普段はなかなか会えない人が必ずいるはずです。
こういったすこし距離のある人たちが実は、良い話を運んで来てくれるのです。
たまに情報交換するからこそ、お互いの価値に気づけるからです。

チャンスは、交流が少ない重要な人が運んで来てくれると考え
人脈を広げるために、アクティブに動き回りましょう!
マーク・グラノヴェッター (Granovetter) 「弱い紐帯の強さ」という話が有名ですが
豊富な人脈があなたに価値をもたらしてくれるのです。 

自分の人脈マトリックスを書いて、交友関係が狭いと感じたなら
自分の人脈を見直して、足りない部分を強化しましょう。
適度の距離感を持った友人がたくさんいればいるほど、面白いことが起こる確率が高まります。
行動範囲を広げて、人脈を拡大することが、幸せになるための近道かもしれません。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

   

photo credit: Social Architecture Hong Kong Design Institute 20140119 via photopin (license)

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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