この半世紀、われわれは生命科学の空前の進歩を目撃してきた。人工心臓、画期的な特効薬、臓器移植などが登場し、人間はより長く、より健康に生きられるようになった。だがこうした進歩ですら、ルーカス・ワートマンの物語が示唆するように、これから来るイノベーションに比べれば小さいのかもしれない。何年か先には、われわれはガン細胞だけを正確に攻撃して、家畜から移植した肺で呼吸して、地球上でいちばん辺鄙で貧しい地域に世界最高の病院から医療を届ける世界に住んでいるだろう。(アレック・ロス)
未来化する社会 世界72億人のパラダイムシフトが始まった(アレック・ロス著)を読むと
未来にはガンを今より簡単に治せることがわかります。
もう何年かすると、ガンも溶かせるようになるのです。
もしかすると、私が生きている間にガンを完治させる方法が見つかり
ガン治療の副作用で苦しまずにすむかもしれません。
ジョンズ ・ホプキンス大学の仲間数名とともにPGDx社を設立したルイ・ディアスは
「ゲノム ・シーケンシングの力がいちばん求められているのは、ガンだ 」と考え
果敢にガン治療に挑んでいます。
彼の言葉を読むと未来が明るいものに思えてきます。
将来は、本当の意味でのターゲット療法 [患部だけに絞って治療を施し 、副作用を最小化する治療法]をおこなっているだろう。おそらく 20年はかからないと思う。これからの10年で目を見張るほどの進歩があるはずだ。ガンがどんなふうに大きくなって何が起きるかという道筋はかなりわかってきた 。ガンだけを溶かす特効薬も登場するだろう。それがゴールかな。 20~30年もあれば、実現できると思う。 (ルイ・ディアス)
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「何年ものあいだ、 1度にひとつの遺伝子しか検査できなかった。その後、一度に10個を検査できるようになり、いまでは一度に2万個を検査できる。ところが、薬剤はいまだに一度にひとつずつだ。だから、この状況を変えるに、薬剤開発にも大きな変革が求められる。遺伝子の数より多く薬をつくれるように。(ルイ・ディアス)
ゲノム技術の進化で、ガンを発見するスピードが一気に上がっています。
私たちは、しっかりと遺伝子検査をすれば、ガンを早期に発見できるのです。
PGDx社は、ジョンズ・ホプキンス大学で開発された独自のコンピューター・プログラムで
ガンをスピーディに検出します。
私たちの体内のどこでタンパク質が変異しているのかを見つけてくれます。
ガンがどこで増殖しているのかを正確に突き止めることができるようになってきました。
主治医よりもこのPGDx社のゲノム技術の方がはるかに信頼できます。
ゲノムでの解析を終えるとPGDx社のチームはガンが発生した理由と
変異を止められる可能性のある薬剤を教えてくれます。
非常に多くの人がいまもガンで亡くなっている。従来の化学療法の成功率は充分に高いとはいえない。重要なのは病気そのものについて徹底的に知ることだと思う。シーケンシングの技術を駆使して、病気の中身を解明できれば、患者ひとりひとりのガン細胞に合わせた薬剤を調合できるようになる。(ルーカス・ワートマン)
しかし、問題なのはガンを治すためのぴったりした薬が存在しないことです。
今後は、薬剤のスピーディな開発が、ガン治療の課題になりそうです。
ガンを溶かす時代が、すぐそこまで到来していることだけは間違いありません。
ガンに効果のある薬剤の開発に期待したいと思います。
今日もお読みいただき、ありがとうございました!
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photo credit: Saúde na Força Aérea Brasileira – Internação via photopin (license)
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