和田秀樹氏の「おめでたい人」の思考は現実化するの書評

どんなときにも「おめでたさ」は、生き残るための最大の武器になる。(和田秀樹)

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「おめでたい人」の思考は現実化する
というタイトルに惹かれて
和田秀樹氏の本を久しぶりに読みました。
現代日本の閉塞状況を打破するために
自分たちの考え方と行動を今すぐ変えるべきなのですが
失敗したら終わりという空気が蔓延し
私たちはついつい現状維持を選択してしまいます。
これでは面白いことが起こるわけがありません。

「おめでたさ」が足りなくて、最初からあきらめる人ばかりでは、企業の競争力は下がり、必然的に国力も落ちる。そうなると、真っ先にセーフティネットが切り捨てられるはずだ。あきらやすく声もあげない国民のことなど、この国の政府は気にもとめないからである。そして、セーフティネットが切り捨てられると、さらにみなチャレンジを恐れ、 「おめでたい」ことをする人がいなくなる。

今こそ、日本にも元気でアクティブな人が現れるべきなのです。
失敗を恐れずに、成功を夢見るおめでたい人がいなければ
面白いアイデアは生まれてきません。
前例を踏襲するのをやめないといけないのに、ビビリ人間ばかりが増えているのです。
細かいことを気にしないメンタルが強い人を育てないと
日本はますます悲惨な状況になると和田氏は本書で警鐘を鳴らしています。

こうした時代に生き残るのは、間違っても前例踏襲型の、中途半端にできのいい人ではない。失敗を恐れず、行動的な人、いろいろな視点から物を見られる人が求められている。つまり 「おめでたさ」が足りなければ、中途半端にできがよくても苦労することになるというわけだ。

自分のやりたいことが思い浮かんだら、まずは行動してみることが大事なのです。
失敗を恐れないおめでたい思考パターンを持たなければ
この時代を生き残れなくなっています。

人目を気にしているインテリばかりが増えても、世の中は面白くなりません。
大逆転を信じて、おめでたい発想で勝負すれば
不利な状況をひっくり返すことができるはずです。
最初からあきらめる人ばかりだと、世の中の動きは停滞し
社会の階層もやがては固定化してしまいます。

最初からあきらめてしまっては、よくても現状維持、普通に考えれば衰退・縮小をたどるしかない。今の閉塞感はそんなところからも来ているわけだから、これを打破していかないと、明るい未来は開けない。

チャレンジするマインドを失えば、格差社会の負け組になるしかありません。
よくても現状維持が精一杯で、悪ければ今より収入が落ちてしまいます。
しかし、逆に考えるとおめでたい人が少なくなっているわけですから
おめでたい人には、チャンスが到来しているのです。
面白いアイデアを考えて、どんどん目立てば、チャンスが引き寄せられるはずです。

「おめでたい人」が少なくなって、みんながチャレンジしない世の中だから、思い切って行動すれば、成功率が上がるのは当然だ。あきらめる人が多いということは競争率が下がっているということ(こう考えられるのが「おめでたさ」なのだが )。要するに、私は 「おめでたい人」のほうが人生で成功する確率が高くなるように思えてならないのである。

本書を読んで、私ももっとおめでたい人になりたくなりました。
自分の常識を捨てて、人のやらないことを考えようと思います。

今日もお読みいただき、ありがとうございました!

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photo credit: Jumper via photopin (license)

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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