クリス・アンダーソンのTED TALKSの書評

実際、一度うまくいった方程式があっても、いつまでもうまくいくとは限らない。なぜなら、新鮮さこそ、優れたトークの魅力だからだ。僕らは人間だ。使い古しは好きじゃない。前にどこかで聞いたことのあるトークは心に残らない。手垢のついたフレーズや、だれかのパクリは絶対に聞きたくない。(クリス・アンダーソン)

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PDFA習慣術の徳本昌大です。
また、素晴らしい一冊に出会えました!
今年は翻訳本の当たり年かもしれません。
今日ご紹介するクリス・アンダーソンの最新作TED TALKSからは
コミュニケーションについて多くのことを学べます。

例えば、プレゼンにおいては、使い古しのネタでは共感を得られません。
一度うまくいったからといって、過信は禁物です。
絶えず新しいネタや刺激的なフレーズを用意しないと、聴衆からすぐに飽きられてしまいます。
先ほどまで、私は勉強会のKeynote資料を2パターン作っていたので
余計にクリスの冒頭の言葉が刺さりました!
誰かのパクリはダメなのです。
自分らしい世界観を出すことが、優れたプレゼンテーターになるための条件なのです。
「語る価値のある何か」を持っていれば、誰でも聴衆の気持ちをキャッチできます。
形にこだわるのではなく、話の中身が肝心だとクリス・アンダーソンは言います。

話し言葉は今まさに、新しい力になっている。

インターネットやIT技術が発達したおかげで
ある場所のトークが数百万人の目に届くようになっています。
WEBは話し手の力(素晴らしいアイデア)を世界中に拡散してくれます。
世界の見方を変えてくれるものは、なんでもアイデアになるのですから
自分の価値をどんどん伝えていきましょう!

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優れたトークは、部屋にビリビリと電流を走らせ、聞く人の世界観を変えられる。優れたトークはどんな書き言葉よりも強力だ。ライティングは僕らに言葉を与えてくれる。スピーキングはまったく新しい道具箱を与えてくれる。話し手の目をのぞき込むとき、その声のトーンに耳を傾けるとき、話し手の脆さを感じ、知性を感じ、情熱を感じるとき、僕らはいにしえの昔から磨いてきたスキルを知らず知らずのうちに使っている。

私は毎日このブログを書いていますが
それだけでなく、最近またセミナーや勉強会で話すようにしています。
リアルのコミュニケーション(自分のパッション)によって
私の知識や体験がより伝わることに気づけました。
話し言葉の力を再認識している中で、この TED TALKSを読めたので
クリスのアドバイスがより刺さります。
今の時代は写真や映像を使って、ストーリーを伝えられます。
プレゼンテーション・リテラシーを身につければ
もはや本を執筆するよりもはるかに早く、ブランディングができる時代なのです。

クリスは読み、書き、そろばんに加えてレトリックを教育の柱にすべきだと言います。
今の時代に合わせたレトリック(効果的な話し方)が、子供にも大人にも求められています。
怖いものの第一位は、人前でのスピーチだと言われていますが
その恐怖をバネにして、見事なトークを準備することができるのです。
本書には、世界で一番見られているプレゼンTEDの講演者や協力者のノウハウが
数多く紹介されていますから、まずはそれらを参考にしてみましょう!
当然、恐怖の乗り越え方も学べます。

ロケットの打ち上げに失敗した際のイーロン・マスク
僕は、絶対にあきらめない。絶対に」という言葉が、瀕死のスペースXを救ったのです。
絶望と敗北感が決意と興奮の嵐に変わり、スペースXはその後の成功を勝ち取るのです。
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TEDでもトークをキッカケにして、多くの登壇者が人生を変えています。
アフリカのマラウイの少年発明家ウィリアム・カムクワンバ
村に風車を立てた経験を話したことから、ダートマス大学に入学してしまいます。
アフリカのケニアで「ライオン除けライト」をつくったリチャード・テュエレの話なども感動的です。
私たちはたとえ英語が下手でも、ストーリーに魅力があれば、それなりによいトークができるのです。
自分自身であることを貫けば、過去から脈々と受け継がれている話すスキルを開花させられるはずです。
あとは、勇気を出してやってみるだけです。

私も当初は人前でのスピーチが怖かったのですが
自分の価値を情熱的に伝えることで、聴衆が味方になってくれることを見つけました。
本書のノウハウを読むことで、人前で話すことがますます楽しくなってきました。
ソフィー・スコットの笑いに関するTEDの動画を見ることで
人とのつながりの重要性を再認識できたのも、本書のおかげです!

私の好きな本と私の著書を以下にピックアップしています。
ぜひ、書籍の表紙をクリックしてご一読ください。
    

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photo credit: TEDSummit2016_062916_2RL9139_1920 via photopin (license)

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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