ブレント・シュレンダーの「スティーブ・ジョブズ 無謀な男が真のリーダーになるまで」の書評

Apple

持ち分はスティーブとウォズが45%ずつ、ウェインが残りの10%である。だが、ウェインは、すぐ、若造ふたりに未来を賭けるのは危ないと考え直し、1976年6月には持ち分を800ドルでジョブズとウォズニアックに買い戻してもらう。前述のロゴが発注されたのは、その1年後のことだ。幻のビートルズメンバーと言われるピート・ベストなどと同じように、ウェインも、一生に一度のチャンスを逃してしまったと言えるだろう。(ブレント・シュレンダー)

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スティーブ・ジョブズ 無謀な男が真のリーダーになるまで
から
私たちは人生に必要な多くのことを学べます。
著者のブレント・シュレンダーは、スティーブ・ジョブズの人生を切り口にしながら
成功者の条件と成長の仕方を本書で整理しているのです。

Appleの初代のロゴを作成したロナルド・ウェインは
2人のスティーブとともにAppleに投資しますが
800$を二人の若者に投資するのが怖くなり、出資をやめてしまうのです。
2人のスティーブは当時から天才で、Appleを成功させていきますが
スタート時には多くのものが不足していました。
ロナルド・ウェインは同僚だったスティーブ・ジョブズによって
アタリ社から引き抜かれるのですが、彼らの能力を見抜くことができず
Appleに投資するのを自らやめてしまいます。
時代背景や人物を見誤るのは、それほど難しいことなのでしょう。
特に初期のスティーブはパッションは素晴らしかったのですが
経営者としては滅茶苦茶であることが、本書を読むことでわかります。
彼を信じろという方が難しかったのかもしれません。

確かに、パーソナル・コンピューターという新たな革命的ツールを。
二人のスティーブは、生み出しました。
それは彼らの才能と行動力、そしてタイミングのおかげだったのです。

このとき、彼は、まさしくパーソナルコンピューターと呼ぶべきものを作りあげていた。これが偉業であることをスティーブは理解していたし 、それまでパ ーソナルから一番遠い道を歩んできた業界において、パーソナルコンピューターという単語がどれほどの力を持つのかも理解していた。だから、ウォズの作品について尋ねられると、必ず、パーソナルコンピューターという単語を使って説明した。

スティーブ・ウォズニアックはgeekとしてパソコンを開発しますが
スティーブ・ジョブズは興業主として、ウォズニアックの技術を世に問うていきます。
類まれな能力は学生時代や就職してからの多様な経験によって育まれていきます。
大学中退、無茶苦茶なインド放浪、LSD、アタリ社における職業体験が
彼の人生の中で結びつくことで、Appleは奇跡を起こしていきます。
彼は絶えず成長する道を選び、自分を変えていったのですが
初期の段階のジョブズはクレージーだったのです。

スティーブと同時代を生き抜いたジャーナリストのブレント・シュレンダーは
メディアで語られているスティーブ・ジョブズの虚像が信じられず
彼の取材メモや新たなインタビューによって、本書を書き上げます。

Appleを追放されNeXTに移ったスティーブはビジョナリストやPRの才能に加え
マーケティングと経営の勉強を行います。
当時彼は投資などで多くの失敗をしますが、多くのことを学びます。
この期間に行動することで、スティーブ・ジョブズは運を引き寄せ
Appleを再生させるためのヒントを手に入れて行ったのです。
本書のNeXT、ピクサー時代のスティーブ・ジョブズの行動を読むことで
私たちは彼の成長を目の当たりにできます。
特に、スティーブがB2Cの魅力に気づいた瞬間
ピクサーのIPOのときの話はとてもエキサイティングです。
このブレント・シュレンダースティーブ・ジョブズについては
何度かに分けて書評を書きたいと思います。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

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photo credit: Fire Monkey Fish Old Steve via photopin (license)

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