アイデアづくりには、体験が欠かせない!

A案とB案の二つを考えるときも、思考の壁を越えてC案を考えるときも、絶対に忘れてはならないのは、「自分にとっての良し悪し」あるいは 「自分や会社の利益」ではなく、「人に喜ばれるかどうか 」を指針とすることです。儲かるか、成功するか、話題になるかではなく、「そのアイデアが本当に人を幸せにするかどうか」。この指針に常に寄り添いながら考え抜くことが、思考の壁を越える唯一の方法とも言えます。(松浦弥太郎)

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松浦弥太郎
氏の考え方のコツ書評を続けます。
松浦氏はアイデアを考える時に、一つのアイデアに固執するなといいます。
いろいろなアプローチから考えることで
世の中をよりよくするアイデアが生まれてきます。
最低2つのアイデアを考えるようにすれば、アイデアの偏りも避けられます。
そのアイデアで本当に人を幸せにできるのか?と突き詰めることで
思考の壁を乗り越えられるようになります。

確かに取引先や関係者、そして世の中の人たちの笑顔をイメージして
ワクワクしながら考えると、三方良しのアイデアが生まれます。
独りよがりにアイデアを打破するためにも、客観的な視点を忘れてはいけないのです。
仕事の先にいる人を幸せにするためのアイデアを追求する」 ことを習慣にすると
他者からの賛同やサポートも得られるようになります。

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松浦氏は他者の知識に頼ると自分らしいアイデアは生まれないといいます。
知識を集めるよりも。失敗を交えて経験を重視した方が
自分らしいアイデアとなり、人から最終的に評価されます。
本から知識を得たら、まずはそれを行動に移してみましょう。
著者の知識を鵜呑みにするのではなく
自分の体験にすることで、自分を成長させれます。
この蓄積を組み合わせることによって、アイデアが素晴らしいものに進化します。

また、思いついたアイデアは言語化し、人に伝えるようにしましょう。

「こんなことを思いついたんだけど」と言葉にし、人に話すと、頭の中がどんどん活性化されていきます。無意識のうちに、さまざまなことが同時多発的に導き出されます。純粋なアイデアは、人に話すことによってさらに進化し、成長していく。これはアイデアを育てる方法とも言えます。アイデアはまた、人に伝わらなければ意味がないというのは周知のことです。

生まれたばかりのアイデアを言葉にして、他者に説明することで
足りない部分や矛盾点が見えてきます。
他者のフィーバックをもらうことによって、よりアイデアの精度も上がります。

紙に書き出して言語化することで発見があり、人に話すことで発見があり、歩くことでまた発見があって、アイデアは完成型に近づいていきますが、「それでも納得がいかない」ということもままあります。こうしたときは、人ごみを見に行きます。仕事の合間でもいいし、仕事の行き帰りでもいい。休みの日にふらりと出かけることもあります。

歩きながら考えるたり、街をチェックすることで、脳がより活性化します。
歩いている時には不思議とアイデアが浮かんできます。
歩いて体を動かしな、五感を使って考えることで、新たな気づきが生まれます。
街の看板や人々のファンションからヒントを得られたりもします。

アイデアづくりには、世の中との接点が欠かせません。
デスクで考えるだけでなく、歩きながら集中したり、街を観察することで
自分よがりの考えを排除でき、時代にフィットしたアイデアを見つけられるのです。
その場に身を置いて経験し、世の中を自分ごと化することによって
アイデアの完成度を高めることができるのです。

松浦氏のアイデアづくりのステップを整理します。
1、紙に書き出して言語化する
2、人に話す
3、歩く、街中で観察する

このステップを踏むことで、人を喜ばせるアイデアをつくれるようになるのです。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
松浦弥太郎氏の考え方のコツの書評

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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