人間よりハ花鳥風月が好き也。(正岡子規)
5月29日に、月に1度のビズネスマンオンリーの茶会に参加してきました。
みずかみまゆこさんの繭ごもりの茶会は
三越前のコレド室町の茶室で行われる夜の茶会です。
今回が2回めで、テーマは「花鳥楽風月(花鳥、風月を楽しむ)」。
花や鳥は自然と宇宙をそのまま楽しんでいるということで
自然をテーマに、お茶だけでなく、禅語、ビジネスの話で盛り上がりました。
今回は参加者が花をいけると言う花所望のサプライズがありました。
一人の経営者の方が、快く花所望を引き受けてくれたおかげで
部屋に良いエネルギーが生まれました。
初めてお会いする方が多く、茶会の中で様々な情報交換が行われます。
自分の茶道体験やご両親のこと、趣味、ビジネスなど
経営者の方の話題はつきません。
掛け軸と茶器と花というシンプルな空間に身を置くことで
私たちは今ここに集中できるようになります。
iPhoneや時計を気にしないため、密度の濃い時間を過ごせます。
茶会によって、集中力が鍛えられ、瞑想効果も得られます。
細かい手順やマナーを心配することなく
お茶と会話を楽しむことで、脳が活性化するのです。
マルチタスクから解放された脳は、リラックスし、疲れが癒されます。
季節の茶花や道具を慈しみ、禅語を通じて人生を学ぶ茶会によって
私は自分を変えることができました。
茶室で新たな出会いが生まれ、そこから人生をより豊かにできます。
茶室はまさにサードプレイスで、人生を楽しむための入り口かもしれません。
禅、シンプル生活のすすめ [ 枡野俊明 ] |
「喫茶喫飯」という禅語を思い出す
禅には「喫茶喫飯」という言葉があります。お茶をいただくときには、お茶を飲むことのみに集中し、ご飯をいただくときには、ご飯をいただくことのみに集中することを言います。ひとつの惣菜を食べるときには、それをつくってくれた人に思いをはせる。野菜が畑で育まれている情景を思い浮かべる。自然の恵みに感謝の気持ちをもつ。昔から、どんな食べ物も百人の人の手を経て自分の口に入ると言います。そういう心構えで食事をすれば、いかに自分が幸福であるかに気づくはずです。(枡野俊明 )
茶会に参加している時に、私の頭に浮かんだのが
禅語の「喫茶喫飯」です。
お茶に集中し、お茶を楽しんでいることに感謝の気持ちを持てました。
花鳥風月の美しさ、自然の恵みに感謝することで
自分が幸せであることに気づけます。
この時間を持てることが茶会の魅力かもしれません。
茶道の効果
みずかみまゆこさんは、茶道の効果を以下のようにまとめています。
■心をしずめて集中力を高める(瞑想、朝の読書などと同様の効果)
■左右の手や体を型に合わせて動かすことで、脳の働きを体から整える。
■視覚、聴覚、触覚、味覚などの五感を目覚めさせることによって、右脳的な働きや創造力に刺激を与え、そのバランスで左脳的な働きも安定する。
■小さな糖分(和菓子)が腦の働きの栄養となる。
■抹茶の成分が体と脳に効果をもたらす。
■自然のエネルギーを自分の中に取り入れる。
■禅語や歴史、文化などの教養の一コマとする、
■デジタルデバイスから離れることで今ここに集中できる。
私も茶会に参加することで、これらの効果を実感しています。
まとめ
男性が茶道というと違和感があるかもしれませんが
実は、茶室で時間を過ごすことで、瞑想効果を得られます。
千利休の時代は戦国大名の情報交換の場でした。
また、ビジネスマンオンリーの茶会に参加すると
思ってもみない新たな出会いが生まれます。
茶道を楽しもうという意識の高い方との交流によって
人生をより豊かにできます。
今ここに集中する時間を持つと、頭もスッキリします。
月に一度の茶会に参加することが、私の楽しみになってきました。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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