マーク・レクラウの「習慣を変えれば人生が変わる」の書評

新しい習慣を身につけ、目標に向かって邁進すれば、人生は確実に好転していく。今、あなたはそれをすることができる。アメリカの実業家ヘンリー・フォードが「できると思おうと、できないと思おうと、どちらも正しい」と言っているとおりだ。(マーク・レクラウ)


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自分のストーリーを変えると決める!

マーク・レクラウ習慣を変えれば人生が変わるの中で、習慣力によって人生が変わると指摘します。多くの人は自分には運が足りないだとか、良いことは、誰か他の人に起こることで自分には関係ないと考えています。
しかし、こういった思考を捨てない限り、私たちの人生は変わらないのです。ヘンリー・フォードの言葉通り、
できると考えた人がを成果を上げできないと考えた人はつまらない人生を送るのです。

ドイツ出身のライフ・コーチのマーク・レクラウは、25年近くにわたって成功と幸福の原理を研究した結果、様々なメッソドを見つけ、本書にまとめました。彼は思考と行動を変えることで一カ月もあれば、自分の習慣を変えられると言います。自分の人生のストーリーを書き変えると決めて、行動をスタートすればよいのです。あとは決めたことを意志力を使って、習慣化し諦めずにやり遂げればよいのです。

新しい習慣を確立し、エクササイズを実行したら、人生は変わり始める。それは簡単ではないから、規律と辛抱強さと粘り強さを必要とするが、やがて成果が現れる。

今は強いチームとして有名なFCバルセロナも監督の一言で生まれ変わります。2008年、FCバルセロナの監督に就任したジョゼップ・グアルディオラは低迷していたチームの指揮を執る際に、ファンに対して宣言します。
スタジアムの7万3000人の聴衆と数百万人の視聴者に向かって、チームの改革を誓いました。

タイトルを獲得できるとは約束できないが、努力を積み重ねて粘り強く戦うことは約束できる。気を引き締めながら、一緒に楽しもう。(ジョゼップ・グアルディオラ)

このスピーチがきっかけとなり、FCバルセロナは115年におよぶクラブの歴史で、最も輝かしい時代を迎えました。ナショナルチャンピオンシップ3回、ナショナルカップ2回、スペインスーパーカップ3回、ヨーロッパスーパーカップ2回、チャンピオンズリーグ2回、ワールドクラブ選手権2回と4年間にわたり世界のサッカー界の頂点を極めました。FCバルセロナは、自分のストーリーを書き換えることで、常勝軍団に生まれ変わったのです。

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自制心と意志力を鍛える!

あなたの成功と幸福は、自制心と意志力に大きく左右される。この2つの資質は、自分がすると言ったことをやり遂げ、状況が不利なときでも目標に向かって適進するうえで決定的な要因となる。

自制心と意志力は鍛えることができます。例えば、未来のイメージを活用することで、私たちのモチベーシヨンは高まります。目標を達成したら、どんな恩恵が得られるかを、イメージすると自らの行動を変えられるようになります。

たとえば、あなたがダイエットを成功させたいとします。もし、なかなか痩せられないならば、未来の理想の自分をイメージしてみましょう。痩せることで、どんなに気分がよくなり、健康になれるかを想像してみるのです。
自分の未来の素晴らしいイメージを作ることで、食事をコントロールしたり、運動を楽しめるようになります。
自制心と意志力を身につけることで、行動に変化を起こせます。実際、私もこの方法で数年前にダイエットを成功させました。

自分の人生で起こることについて他人を責めるのをやめると、すべてが変わる。自分の人生に責任を持つということは、人生の主導権を握って「主役」になるということだ。

重要なのは自分が人生の主役になると決めることです。心の持ち方を変えることで、私たちは自分の人生を生きられるようになります。心の姿勢は自分で選べます。自分の状況を他人のせいにしていると他人の意志をコントロールする必要があります。しかし、他人を変えることは、まず不可能で、余計にストレスを感じるようになります。

たとえば、渋滞のせいで遅刻しがちだと思い込み、他のことに責任をなすりつけると私たちはいつまでも遅刻を繰り返します。被害者の行動パターンを一旦身につけると負け犬根性が染み着き、愚痴ばかりの人生を送ることになります。人生の主導権を握って、主役になりたいなら、他人のせいにするのをやめて、早めに家を出ればよいのです。

悪い習慣を見つけて、それを良い習慣に置き換えることで、問題はすんなり解決します。被害者意識を持っている人は、自分の人生の責任を他人になすりつけて自分を正当化しようとします。一方、成功する人は、自分の人生に責任を持ち、過去の経験から学び、自分の理想のイメージを追い続けます。

まとめ

まずは、自分のストーリーを変えることからはじめてみましょう。自分の理想をイメージし、思考と行動を変えてみるのです。他人の人生を生きるのをやめ、人生の主役になることで、思考と行動が変わります。目標を細分化し、締め切りを設けることで行動が加速し、小さな達成感を得られます。日々、自信を得ることで、行動を習慣化できるようになります。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
     

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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