しなやかなマインドセットを身につけよう!

人間の基本的資質は努力しだいで伸ばすことができる。(キャロル・S・ドゥエック)


photo credit: davis.steve32 Mindset via photopin (license)

しなやかなマインドセットとは何か?

スタンフォード大学・心理学教授のキャロル・S・ドゥエック
マインドセット「やればできる! 」の研究を再読しています。
彼女の書評を前回ブログに書きましたが
その後も色々な本で彼女の研究結果の引用を読むたびに
再読したいと思っていました。

今回、Kindleでキャロルの本をダウンロードして
移動中に読みましたが、改めて本書から刺激を受けました。
彼女は人間の能力は学習や経験によって伸ばせるものだという事実を
多くの研究から明らかにしています。
マインドセットの持ち方次第で、人の未来は大きく変わります。
人間の基本的資質は努力しだいで伸ばすことができると考えている人
=しなやかなマインドセットを持つ人は
失敗を気にせずチャレンジすることで、自分の才能を開花させるのです。

持って生まれた才能、適性、興味、気質は1人ひとり異なるが、努力と経験を重ねることで、だれでもみな大きく伸びていけるという信念である。 考えてみたらどうだろう。それこそが、しなやかな心の持ち方、グロースマインドセツト「しなやかマインドセット=Growth Mindset」である。

一方硬直したマインドセットの人は
たった一度の失敗であきらめてしまいます。
自分の能力は固定していると信じることで
しくじることに過度の恐怖感を抱くのです。
マインドセットが硬直している人は、挫折が大きな傷となり
障害を乗り越えることをやめてしまうのです。

中学1年生に学校の勉強でしくじったときにどうするかを調査しました。
新たにはじまった科目のテストで悪い点数を取ったときに
どうするかを話してもらったところ
しなやかマインドセットの生徒たちは
次のテストに備えてもっとしっかり勉強すると答えました。
ところが、硬直マインドセットの生徒たちは
次のテストの勉強はあまりしないだろうと答えたのです。
彼らは失敗から学んで、次の機会に挽回しようとせずに
ただ自尊心を満たすことばかり考えようとしましす。
能力がないのに勉強したって時間のムダだとか
カンニングの方法を工夫すると答えた生徒もいたそうです。
自分よりもさらに出来の悪い生徒を探して
安心するというやり方で優越感を満たすなど
自分の気持ちを癒す方法を探すだけで努力はしないのです。

 

多くの成功者はしなやかなマインドセットを持っていた!

一方、多くの成功者たちはしなやかなマインドセットを持ち
失敗を成功のチャンスだと捉えていました。
ダーウィンもトルストイも幼少時には
周囲から凡庸な子だと思われていました。
歴史に名だたるゴルファーのベン・ホーガンも
子どもの頃は運動神経が鈍くてまるでさまにならなかったそうです。
往年の大女優のジエラルディン・ペイジも
才能がないから女優の道はあきらめなさいと諭された経験があるのです。

しかし、彼らは才能は磨けば伸びるという信念を持つことで
人から批判されても、あきらめずに行動を続けたのです。

うまくいかないときにこそ、粘りづよい頑張りを見せるのが「しなやかマインドセット」の特徴だ。人生の試練を乗り越える力を与えてくれるのは、このマインドセットなのである。 能力を固定的に考える世界では、つまずいたらそれでもう失敗。落第点を取る、試合に負ける、会社をクビになる、人から拒絶されるそうしたことはすべて、頭が悪くて才能がない証拠だ。それに対し、能力は伸ばせると考える世界では、成長できなければ失敗。自分が大切だと思うものを追求しないこと、可能性を十分に発揮できないことこそが失敗となる。

以前の私は自分の能力を固定的に見ることで、可能性を閉じていました。
ダメな自分を飲酒でごまかし、努力を避けてきたのです。
しかし、断酒後にコーチから、自分を変えられると教えてもらったおかげで
マインドセットをシフトできました。
自分の夢は叶うと信じ、努力することで
本を出版したり、起業できるようになったのです。
硬直なマインドセットを捨てることで、私は失敗が怖くなくなりました。

まとめ

成功する人たちはしなやかなマインドセットを持っています。
挫折を成長のチャンスと捉え、学ぶことを選択します。
能力は伸ばせると考える人たちは
努力こそが人を賢く、有能にしてくれると考えています。
自分にはできると心の持ちようを変えることで
私たちはマインドセットをしなやかなものにシフトできます。
硬直したマインドセットを捨てて
しなやかなマインドセットを身につけることで
私たちは幸せになれるのです。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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