ミトコンドリアは、燃料をエネルギーに変えること以上のはたらきをしていることがわかる。そして、炎症によって簡単にダメージを受けてしまう。炎症は腸内細菌にコントロールされ、それが炎症分子になって血流とともに流れ、細胞や組織に届き、ミトコンドリアを死滅させてしまう。( デイビッド・パールマターとクリスティン・ロバーグ)
photo credit: Gregory Han Vintage Arizona State University mitochondria model via photopin (license)
ミトコンドリアのためにライフスタイルを見直そう!
デイビッド・パールマターとクリスティン・ロバーグの
「腸の力」であなたは変わるのおかげで
ミトコンドリアのパワーを再認識できました。
ミトコンドリアが不足すると神経、筋肉、代謝などの障害が起こります。
糖尿病、自閉症、アルツハイマー病などの疾患はすべて
ミトコンドリアの機能不全に関係していると二人は言います。
ミトコンドリアを不足させないために、私たちは自分の生活をチェックして
ライフスタイルを見直した方がよさそうです。
ミトコンドリアの価値を考えれば、体の中で新しいミトコンドリアがいつも育っていることがどれほどありがたいことかよくわかる。大切なのは、ミトコンドリアの成長をうながすためにライフスタイルを変えることだ。
では、何を心がければよいのでしょうか?
まずは、炭水化物に偏った食事をやめ
良質な脂肪を摂取すべきです。
ミトコンドリアを増やすためにはココナッツオイルが
有効であることがわかっています。
ココナッツオイルから得られるβヒドロキシ酪酸(βHBA)は
抗酸化機能を高め、ミトコンドリアを増やします。
この結果、新しい脳細胞の成長を促進することが
研究結果からわかっているのです。
ミトコンドリアの健康や増殖を助けるもは
なんでも脳の健康にいいと著者たちは指摘します。
エネルギーが足りないと感じると
ミトコンドリアが増えることもわかっています。
有酸素運動によってエネルギーを消費したり
そしてカロリー摂取量を抑えることを習慣にすべきです。
断食がミトコンドリアの機能を高めてくれることもわかってきました。
断食のカロリー制限によって、腸内環境がよくなり
私たちの寿命を伸ばしてくれるのです。
「腸の力」であなたは変わる |
ターメリックがミトコンドリアを増やしてくれる!
ここで彼らの前作の「いつものパン」があなたを殺すのことを思い出しました。
こちらの本でもミトコンドリアの重要性が指摘されていたのです。
その中でターメリックの効果が紹介されていました。
夕ーメリックはご存知の通りカレーを作るための黄色い香辛料ですが
脳に良い影響を与えることが明らかになっています。
研究者たちはターメリックの抗炎症性や抗酸化作用を認めており
これらは有効成分クルクミンの働きによるものです。
とりわけ脳に新しい神経細胞(ニューロン)をつくるのに重要な役割を果たすBDNFというタンパク質を増加させるという点が注目されている。夕ーメリックを大量に使用する地域では認知症にかかる人の率が著しく低いのだが、それが多くの科学者たちの関心の的になっているのだ。
高齢のアジア人のカレーの摂取と認知機能との関係を調べた研究によると
カレーを「ときどき、しばしば」食べるグループは
「まったく、あるいは、めったに」食べないグループより
認知機能を測るテストで優秀な成績でした。
カレー好きな私は、このターメリックの話を読むことで元気になれました。
カレーを食べることで、私たちは脳を活性化できるのです。
まとめ
人はミトコンドリアが増えれば増えるほど健康になれます。
逆にミトコンドリアが不足すると
糖尿病やアルツハイマーのリスクが高まります。
ココナッツオイルやターメリックを摂取したり
定期的に断食を行うことで、私たちはミトコンドリアを増やせます。
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