チャンピオンはジムで作られるものじゃない。彼らの奥深くにある。「何か」で作られるんだ。例えば願望、夢、ビジョン。そのためにはどんな土壇場でも耐えるスタミナと、少しばかりのすばしっこさ、そして技術と意志が必要だろう。だが意志の力はどんな技術よりも更なる強さを与えてくれる。(モハメド・アリ)
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モハメド・アリが世界チャンピオンになれた理由
モハメド・アリは最初から天才だったわけではありません。
彼の身体能力はそれほど高くなく、様々な努力を重ねて
世界チャンピオンの座を射止めたのです。
アリのボクシングスタイルは基本から外れ
腕や肘でパンチをブロックするのではなく
アマチュアのようにパンチを連打して闘ったのです。
防御するのではなく、攻めることを優先し
ボクシクングの過去の常識を破る事で勝利を手にしました。
評論家のホセ・トーレスはアリのスタイルを以下のように表現しています。
線路の真ん中にいる人が、迫って来る列車を避けようとして、線路のどちらかによけるのではなく、逆方向にバックするようなもの。(ホセ・トーレス)
世界チャンピンのソニー・リストンと戦う時も
彼は自分の力を最大化していきます。
体の大きさ、強さ、試合経験とすべてが揃ったソニー・リストンの優位が囁かれ
対戦当日もアリーナの座席は半分も埋まらなかったそうです。
アリは自分の強みであるスピードと頭脳でリストンに勝利しました。
試合が決まるとリストンのスタイルを徹底的に研究し
リストンがどんなタイプの人間かも細かく観察したのです。
アリはリストんのインタビュー記事はすべて読み尽くし
彼の周囲にいる人や、彼と喋ったことのある人に話を聞いて回りました。
毎晩ベッドに入ってから、それをみんな足し合わせて、リストンがどんな戦法で来るかを予測した。
絶対に勝利するというイメージの力で彼はリストンを打ち負かしたのです。
体力のハンディを努力と総合力でカバーしたのです。
アリはしなやかなマインドを持っていた!
蝶のように舞い、蜂のように刺す。
絶対的に不利だと言われたリストンとの戦いを
彼はしなやかなマインドで乗り越えていったのです。
多くの人は圧倒的なチャンプとの戦いを考えると萎縮し
自分には無理だと考え、どこかで勝負を放棄してしまいます。
しかし、アリは自分の可能性を信じ、どうすれば勝てるかを考えます。
自分の強みと彼の弱みを比較し「蝶のように舞い、蜂のように刺す」で
勝利すると決め、その通りに試合を展開していきます。
そして、全く不利だと思われていた試合を
わずか6ランウドで終わらせてしまうのです。
アリは試合前に自分の勝利をイメージし
自分にできることを徹底的に考えます。
相手を研究し、やれることをすべてやり尽くし
事前に自分の勝利を確信します。
あとはイメージ通りの試合ができるよう努力を続けるのです。
初めから負けを認めるのではなく、勝利する方法を考えることで
アリは世界チャンピオンになったのです。
まとめ
アリはしなやかなマインドセットで世界チャンピオンの座を射止めました。
自分が勝つ方法を考え、徹底的に作戦を考えたのです。
自分の勝利をイメージし、あらゆる努力を重ねることで勝利を引き寄せました。
体力のハンディを知力、努力と視覚化の力で覆してしまったのです。
事前に相手を何回でKOすると宣言し
その通りの試合展開で、勝利を重ねていったのです。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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