ピコ・アイヤーの平静の技法の書評

スピード重視の時代において、ゆっくり進むことほど人を活気づけるものはない。わたしはそう思い始めていた。なにかと気が散りがちな時代において、物事に集中することほど贅沢に感じられるものはない。そして、絶え間ない移動の時代において、静かに停むことほど大切なものはないのだ。(ピコ・アイヤー)


photo credit: ruimc77 Embraer E170 eclipsing the full moon via photopin (license)

移動の時代にあえて静かに佇むことを選択する!

飛行機の移動中に瞑想をする話がピコ・アイヤー
平静の技法の中で紹介されています。
このフライトの最中にミニ安息日をとるという話を
どこかで試してみようと思い
先日ニューヨークから羽田のフライトで瞑想してみました。

何冊かの本を読み、西海岸を過ぎたあたりから
iPhoneの瞑想アプリを立ち上げてみました。
目を瞑り、呼吸に集中することで
心が落ち着き、移動の疲れを感じなくなりました。
その後も太平洋上で何度か瞑想を繰り返すうちに
飛行機に乗った時の嫌な頭痛がなくなり、心地よく過ごせました。

羽田から車を運転し、深夜に自宅についたにも関わらず
この瞑想のおかげで、翌朝も気持ちよく起きられました。
なんと東海岸からのフライトにつきものの時差ぼけもなく
東京でのビジネスをうまくスタートできました。
同行した人たちは、みな時差ぼけに苦しんでいましたが
今回、私は瞑想のおかげで、自分の体調をコントロールできたのです。

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時にはゆっくり進む選択をしてみよう!

騒々しいものや邪魔なものから距離を置いてはじめて、それまで聞こえなかった何かが聞こえてくるようになる。そして一日中ついて回る考えや偏見を声に出すよりも、その何かに耳を傾けることのほうがはるかにわたしを鼓舞してくれるように思えてくる。どこへも行かず、じっと座ったり心を落ち着かせたりしてはじめて、意識的に探し出そうとする発想よりも偶発的に訪れる発想のほうがずっと新鮮で、もっと独創的だと気づける。 

私たち現代人は、絶えず何かに追いかけられて生きています。
移動も多く、スピーディーに行動することが当たり前になっています。
騒々しい都会の街角で暮らすことで、自分を疲れさせてしまいます。
ノイズだらけの多忙な生活から時には距離をおき
自分との対話を心がけましょう。
たまにはゆっくりと生きることを選択してみるのです。

ピコ・アイヤーは絶え間ない移動の時代において
静かに佇むことほど大切なことはないと言います。
年に一回のバカンスに頼るのではなく
日頃の生活の中で静かに暮らす時間をつくればよいのです。

メールの自動返信を設定し、ランニングマシーンに乗っているときにテレビを消し、多忙な一目の(あるいは街の)中で静かな場所を探す こうした行為はすべてあっという間に思いがけないスペースを切り拓いてくれる。

静かに過ごす時間を持つことで、自分との対話の時間を持てます。
呼吸に集中することで、心が落ち着き、不安な気持ちをなくせます。
忙しい生活をやめ、時にはゆっくり過ごしてみましょう。
メールやソーシャルメディアをオフにして
瞑想を習慣にすると自分の思考をクリアにできます。

まとめ

忙しい現代人は仕事やメールに追いまくられて、心と体が疲弊しています。
スピーディーに生きるのが当たり前になり
自分のために時間を使えなくなっています。
これでは、心がいつも波立ち、イライラしてしまいます。
時にはゆっくり過ごして、今ここに集中することで、自分を取り戻せます。
内省する時間があなたにエネルギーを与えてくれます。
日常生活の中に静かになる時間を取り入れ、心の平静を保ちましょう。

今日もお読みいただき、ありがとうございました。

       

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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