ほめられたいのに、
ほめられない。ほめたくても、ほめられない。 日本のオジサンの「ほめられない」 苦悩の淵はマリアナ海溝よりも深いのだ。(岡本純子)
ほめない文化が日本人の生産性を下げている?
岡本純子氏の世界一孤独な日本のオジサンの書評ブログを続けます。日本人は部下をほめるのが下手だと言われていますが、これが日本人の生産性を下げている理由かもしれません。人は働きを認められ、ほめられると、生産性が向上し、勤労意欲、
①上司からの賞賛
②幹部(
③
人は自分が認められ、賞賛されることによって、脳内に「
しかし、私たちにはネガティブな情報に反応しやすいという特性があります。
そもそも、人は 「ネガティビティバイアス」といい 、ポジティブな情報よりネガティブな情報に意識がいきやすいことがわかっている。だから、上司は部下のネガ情報にばかり目が行き、「ダメ出し」をするし、部下はポジティブなフィードバックよりネガティブなフィードバックばかりが気になってしまう。そんな「ネガ」主流のコミュニケーション文化では、社員をうまく動機付けなどできるわけもないし、社員が日本の会社になかなか「やりがい」や「満足感」を覚えにくい理由の一つになっているのではないだろうか。
そんな時は、自分がほめられた時のことを想像しましょう。人からほめられるとモチベーションがアップするはずです。自分が嬉しいことを他者に行えば、良好な関係を築けます。ほめることを習慣にするためには、相手のよいことを見つける必要があります。そのためにまずは、人に興味を持つことです。ほめることが苦手ならば、ほめ上手な上司の言動を真似て、すぐに部下の良いところを探すようにすべきです。
世界一孤独な日本のオジサン (角川新書) [ 岡本 純子 ] |
ネガティブフィードバックをやめて、ポジティブフィードバックを心がけよう!
部下の褒めるところが見つからないというのは、褒めるところがないのではなく、上司がその部下のいいところを見つけられないだけの話です。誰が見ても優秀な部下は、誰でも褒めることができます。そうではない部下の褒めるところを見つけられるかどうかで、上司の力は決まるのです。(中谷彰宏)
ネガティブバイアスを矯正して、相手の良いところを積極的に探すようにしましょう。部下の悪いところには少しくらい目を瞑り、指摘するのを我慢するのです。その代わり、部下のよいところを探したり、共通の話題を見つけ、ほめるネタを探してみるのです。部下をほめるのが苦手な人は「前より良くなった!」「以前より失敗が減ったね」などと過去と比較するとよいかもしれません。今後、若年人口が減少する中で、優秀な社員の引き抜きが日本でも、もっと激しくなるはずです。ほめることを自分のスキルにすることが優秀な上司の条件になるはずです。
また、組織が回っているのは部下が当たり前のことをやってくれているからです。部下が失敗しないことをほめるのも上司の勤めです。視点を変えて、減点主義をやめ、加点主義で部下の日頃の働きぶりを評価すると部下の素晴らしさに気づけるようになります。また、部下をほめる場合にはできるだけ多くの人の前で、すぐにほめるようにしましょう。人前でほめることで、自己承認力が高まり、部下のやる気を引き出せます。日常の小さなことをできるだけたくさんほめるようにすれば、ほめることを自分の習慣にできるはずです。小さなことをほめるようにして、ほめ体質を身に付けましょう。
まとめ
日本人は部下をほめるのが下手で、これが組織の生産性を下げています。部下のやる気を高めるためには、待遇改善だと考えがちですが、上司のマインドを変えるだけでよいのです。部下のよいところを見つけ、人前ですぐにほめることで、彼らのモチベーションは高まります。上司がほめることを習慣化することで、組織を強くできるのです!
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