三戸政和氏の資本家マインドセットの書評

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資本家マインドセット
著者:三戸政和
出版社:幻冬舎

本書の要約

中小企業経営者の高齢化が進む中で、中小企業のM&Aマーケットが活性化し、サラリーマンにもチャンスが広がります。案件の中にはサラリーマンでも投資できる会社がいくつもあるのですから、M&Aを実践し、資本家になる道を選ぶべきです。

サラリーマンがM&Aをすべき理由

サラリーマンに手の出せる範囲で安く買える中小企業はたくさん存在する。(三戸政和)

資本家になると「好きなことを、好きな人と、好きなようにやる」ことができるようになりますが、資本家を選択する人は少ないのが現状です。投資家でもある著者の三戸氏は、サラリーマンには未来がないので、資本家になる道を選ぶべきだと言います。

実際、小さな会社をM&Aすることで、サラリーマンも資本家の仲間入りができます。起業する選択肢もありますが、ゼロイチが向いていない人がいるのも事実です。実力のある中小企業の中には、後継者がいないためにやむなく廃業する会社がありますから、そう言った会社を買えば、サラリーマンは低リスクでリターンを得られます。自分の時間を切り売りするのをやめ、M&Aした会社の経営を仕組み化することで、時間とお金の両方を得られます。

中小のM&Aがレッドオーシャンになる前に、行動を起こせば、そこそこのリターンを得られるはずです。M&Aをしたければ、情報サイトを見るだけでなく、自分のネットワーク、信頼できる人々から情報をもらえるようにすべきです。まずやるべきは、中小企業のM&Aをやるというフラッグを立てることです。

実際、私も社外取締役をしている会社で、いくつものM&A案件に携わってきましたが、周りにM&Aを行なっていると話すことで、情報が集まるようになりました。最近は優秀な士業やM&Aのコンサルタントからの相談も増え、自分のビジネスの領域が広がりました。数年前までサラリーマンだった私もフラッグを立てることで、M&Aのビジネスができるようになったのです。

好きなことを仕事にするために、M&Aにチャレンジしよう!

社長は意外なほど、社長の友達が多く、経営者同士のつながりを求めています。社長と仲良くなることで、様々な会社の社長のネットワークが手に入ります。サラリーマンにとっていちばんいいのは、「知り合いの会社を買う」ことです。社長のコミュニティに入り、M&Aをしていると宣言することで、良い会社をM&Aできる可能性が高まります。

まったく知らない会社を買おうと思ったら、事前に入念な調査をしなければなりませんが。仲良くなった社長の会社やその取引先なら、デューデリもやりやすくなり、リスクを減らせます。情報が豊富な自分の本業の取引先などをM&Aすることも選択肢にしましょう。

何事もそうですが、良い会社をM&Aするのには、時間がかかります。M&Aをやると決めたら、それを宣言し、良いネットワークに参加し、M&Aの勉強をすべきでです。

アイデアを実行して、成功するまで諦めない者は少ない。おそらく、思いついてもやらない人が99%。「やってみないとわからない」と行動を起こすのは1%。その1%のほとんども、ちょっとやってうまくいかなければすぐに撤退する。試行錯誤をしながらそれをやり続けるのは、さらにその1%。そして最後に勝つのは、やり続けた0.01%なのだ。

あきらめないためには、心が折れないようにすべきです。心さえ折れなければ、成功するまで続けることができます。心が折れないように支えてくれるのは、「自分はこれが好きだ」「自分はこれがやりたい」という熱意や信念が必要です。「誰でも会社を買える時代」になったのは間違いありません。しかし、良い会社を買うためには、いくつかのハードルを超えるための辛抱が求められます。自分の好きな業種や業態の会社を経営するというビジョンを持ち、良い会社を探すようにしましょう。

中小企業が失敗している理由はオーナーの独断にあります。M&Aした会社の社員を信じ、彼らの力を引き出すことで、経営がうまくいくことが多いと著者は言います。M&Aした後は、普通の大企業がやっていることを一つ一つ行うことで、中小企業のバリューをアップできるのです。好きな会社を経営するパッションと、当たり前のPDCAを回すだけで、中小企業の経営を再建できます。 

この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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