マインドフルネスこそ最強のクスリ (山下あきこ)の書評

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マインドフルネスこそ最強のクスリ
山下あきこ
スール

マインドフルネスこそ最強のクスリ (山下あきこ)の要約

マインドフルネスを習慣化することで、忙しい日々の中でも「いまここ」に集中し、人生をより豊かに、充実したものにすることができます。マインドフルネスは、日々の小さな瞬間に気づきを持ち、それらを大切にすることから始まります。その積み重ねが、やがて人生全体を変える力となるのです。

マインドワンダリングからマインドフルネスに転換しよう!

マインドフルネスは、毎日続けるほどに、脳や体に変化が起こり、人間関係が良くなり、集中力や記憶力も向上します。(山下あきこ)

医学博士で(株)マインドフルヘルス代表の山下あきこ氏は、現代社会において増加の一途をたどるストレスや心の健康問題に対し、新たな視点と実践的なアプローチを提供しています。(山下あきこ氏の関連記事はこちらから

マインドフルネスの実践が日々の生活にもたらす恩恵は計り知れません。継続的な取り組みによって、私たちの心身に驚くべき変化が起こり、人生の質を大きく向上させる可能性を秘めています。

私たちの頭の中では、いつも色々な考えが浮かんでは消えています。これを「マインドワンダリング」と呼びます。例えば、本来であれば、今集中すべきことから離れて、昨日の出来事や明日の予定を考えてしまうことがあります。この「頭の中をさまよう」ような状態は、実は幸せを感じにくくする可能性があるのです。

その理由は、マインドワンダリングが今この瞬間を十分に楽しむことを妨げるからです。おいしい食事をしていても、その味をあまり感じられなくなったり、きれいな景色を見ていても、その美しさを十分に感じられなくなったりします。結果として、人生の素敵な出来事や大切な瞬間を、十分に味わえないかもしれません。

つまり、マインドワンダリングは日常的に起こる現象ですが、それによって私たちは目の前の瞬間から離れてしまい、人生の貴重な経験を逃してしまう可能性があります。

人生を楽しむために、マインドワンダリングからマインドフルネスに転換するとよいと著者は言います。マインドフルネスを実践し、日々の小さな瞬間に意識を向けることで、私たちは人生の喜びをより深く味わうことができるのです。

マインドフルネスを日常的に行うことで、脳の構造や機能に目覚ましい変化が現れることが科学的に証明されています。ストレス反応を司る扁桃体の活動が抑制される一方で、集中力や感情制御に関わる前頭前皮質の活性化が促進されます。これにより、日々の生活でストレスに対する耐性が高まり、より冷静に物事に対処できるようになります。

また、身体面でも顕著な効果が現れます。呼吸法を意識的に行うことで、自律神経系のバランスが整い、血圧の安定や免疫機能の向上につながります。さらに、体内の炎症反応が抑えられることで、様々な慢性疾患のリスクが軽減されるという研究結果も報告されています。

著者の山下氏は、マインドフルネスによって健康を回復した患者たちの事例を紹介しています。これらの事例は、マインドフルネスの実践が、心身の健康に及ぼす広範な影響を具体的に示しています。

「今、ここ」に意識を向けることで、不要な雑念を払拭し、目の前の課題に全神経を集中させることができます。また、記憶の形成と定着にも良い影響を与え、学習効率の向上や創造性の発揮にもつながります。 このように、マインドフルネスを毎日の習慣として取り入れることで、私たちの人生は多面的に豊かになっていきます。

マインドフルネスの実践は、人間関係を大きく改善する力を秘めています。他者への共感力が高まり、コミュニケーションの質が向上することで、周囲の人々との関係がより深く、豊かなものになっていきます。自己と他者への気づきが深まることで、相手の立場に立って考える力が養われ、より思慮深い対応ができるようになります。これは職場での人間関係改善に役立つだけでなく、家族との絆を強化することにも大きく貢献します。

マインドフルネスを実践することで、ストレス耐性が向上します。ハードシングスに直面した際にも、ゆっくりと深呼吸することで心が落ち着きます。その結果、問題解決に役立つ素晴らしいアイデアが浮かびやすくなります。
私もトラブルに遭遇した際、深呼吸をすることで、多くの恩恵を得てきました。

マインドフルネスは心身の健康だけでなく、職場においても多くのメリットをもたらします。日々の業務において問題をスムーズに解決できるようになったり、仕事の能力を高めてくれるなどマインドフルネスはビジネスの様々な側面で有益であると言えます。

このようなマインドフルネスの効果に注目し、多くの企業が従業員の健康と生産性向上のためにマインドフルネスプログラムを導入しています。特に有名なのはGoogleの「Search Inside Yourself」プログラムです。他にも、Appleが社内にマインドフルネス瞑想室を設置したり、ゴールドマンサックスがストレス管理のためのマインドフルネストレーニングを実施したりするなど、大手企業がこぞってマインドフルネスを取り入れています。(Googleの関連記事はこちらから

書く瞑想の効果とは?

書く瞑想とは、思っていることを紙に書き出すことです。これは、考えをまとめて明確にすることができるので、人に悩みを打ち明けるのと同じようなストレス軽減効果があります。

書く瞑想の効果は多岐にわたります。まず、考えを明確にまとめることができます。頭の中で漠然としていた問題や悩みが、紙に書き出すことで具体的な形となり、理解しやすくなります。その結果、問題解決への糸口が見つかることも少なくありません。

また、書く瞑想には人に悩みを打ち明けるのと同様のストレス軽減効果があります。心の中の不安や懸念を言葉にして書き出すことで、それらを吐き出し、心の重荷を軽くすることができます。これは誰かに話を聞いてもらうことと似た心理的な解放感をもたらします。

さらに、書く瞑想は自己理解を深める有効な手段です。日々の思考や感情を記録することで、自分の内面的なパターンや傾向に気づくことができ、自己成長への重要なステップとなります。定期的な実践はメンタルヘルスの改善にもつながり、ストレスや不安の軽減、感情のコントロール力向上、より安定した心の状態の維持が期待できます。

私は、毎朝「ビジョン日記」と「感謝日記」という2つの日記を書いています。この習慣により、悩みが軽減され、より積極的に行動できるようになりました。ビジョン日記では自分の目指す方向性を確認し、やるべきことに集中できます。

一方、感謝日記では前日の出来事や出会いに感謝の念を表すことで、ポジティブな心の状態を維持しやすくなります。 この2つの日記を組み合わせることで、将来への希望と現在の幸福感のバランスを取ることができます。ビジョン日記で未来を描くことは、モチベーションを高め、目標達成への道筋を明確にします。同時に、感謝日記で日々の小さな喜びに目を向けることで、現在の生活にも満足感を覚えられます。(感謝日記の関連記事

書く瞑想の素晴らしい点は、特別な道具や環境を必要としない手軽さです。ノートとペン、あるいはデジタルデバイスさえあれば、いつでもどこでも実践できます。忙しい現代人にとっても、日常生活に取り入れやすい瞑想法といえるでしょう。

書く瞑想は、自己との対話を深め、内なる声に耳を傾ける貴重な機会を提供します。この実践を通じて、より明確な思考と安定した感情状態を獲得し、日々の生活の質を向上させることができます。さらに、定期的な実践により、自己成長と自己実現への道が開かれ、より充実した人生を送るための基盤を築くことができるのです。

本書では「書く瞑想」以外に、「食べる瞑想」、「呼吸瞑想」、「ボディスキャン」、「歩く瞑想」、「家事の瞑想」、「自然を感じる瞑想」、「慈悲の瞑想」が紹介されています。私もマインドフルネスを習慣化し、いまここに集中することで、仕事のパフォーマンスが高まりました。忙しい日々を過ごしていますが、書く瞑想、呼吸瞑想、歩く瞑想、ボディスキャンによって、人生をエンジョイできるようになりました。

著者は、マインドフルネスを「自分を愛すること」だと言います。これらの瞑想法を組み合わせて実践することで、自分に優しくなる時間を増やし、ネガティブな感情から解放されることができます。山下氏は、呼吸瞑想などのマインドフルネスの具体的な方法を解説し、読者が日常生活に取り入れやすいよう導いています。

本書は単なる健康指南書にとどまらず、読者の人生観や価値観にも良い影響を与えます。マインドフルネスの実践を通じて、読者は自己理解を深め、周囲との関係性を改善し、人生の質を全体的に向上させることができるでしょう。

マインドフルネスを習慣化することで、忙しい日々の中でも「いまここ」に集中し、人生をより豊かに、充実したものにすることができます。マインドフルネスは、日々の小さな瞬間に気づきを持ち、それらを大切にすることから始まります。その積み重ねが、やがて人生全体を変える力となるのです。

※本書は著者から献本いただきました!感謝します。

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この記事を書いた人
徳本昌大

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
IoT、システム開発のビズライトテクノロジー 取締役
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数 

■著書
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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