チェイス・ジャービスの Creative Calling クリエイティブ・コーリング 創造力を呼び出す習慣の書評

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Creative Calling クリエイティブ・コーリング 創造力を呼び出す習慣
著者:チェイス・ジャービス
出版社:CCCメディアハウス

本書の要約

創造的に生きることで、人生をより豊かにできます。クリエイティブに生きたければ、「想像する(Imagine)」「設計する(Design)」「実行する(Execute)」「ふくらませる(Amplify)」という「IDEAサイクル」を繰り返し、最後までやり遂げればよいのです。

創造的になることで、人生を豊かにできる理由

活力を与えてくれる創造的な活動、自分を支えてくれる創造力豊かな仲間、活気あふれるコミュニティ、そして強い心がなければ、人生は味気ないものになってしまうだろう。(チェイス・ジャービス)

アメリカで最も影響力のあるフォトグラファーのひとりであるチェイス・ジャービスは、クリエイティブになることで人生をより豊にできると述べています。小さなことでもいいから、つねに自己表現することを心がけていれば、そのうちその作用が現れ、自然と思い描いたとおりの人生を創造できるようになるのです。創造する力を形にすることは、運動、適切な栄養、マインドフルネスと同じで、健康と幸福感に欠かせません。

どんな人も創造力を持っていますが、使わない人が多いという現実があります。しかし、これはもったいないことで、クリエイティブになることは、息をするように人間にとって当たり前なことなのです。自分の頭の中にあるアイデアを形にすることで、喜びを得られるのですから、自らブレーキを踏むのはやめましょう。

創造的であれば、自分が心から求めているものが見つかり、自分の人生がどこに向かっているのか、どこへ向かうべきかがよく分かるようになるのです。創造的になることを放棄ばかりしていると、自分の人生を楽しめなくなります。

私は44歳の時に断酒をし、ソーシャルメディアやブログで情報発信を始めました。クリエイティブな自分を取り戻すことで、子供の頃に夢見ていた著者になれました。毎日書き続けることで、自分の中にエネルギーが生まれ、ビジネスも楽しめるようになったのです。頭の中にあるアイディアを、形あるものにすることで、誰かに価値を提供できるようになります。

クリエイティブな存在になるための「IDEAサイクル」

創造とは、ふたつ以上の意外なものを組み合わせたりアレンジし直したりして、何か新しいものをつくったり、役に立つ形にしたりすることである。それだけのことだ。シンプルな定義だが、その奥は深い。

創造するとは、自分を信じることを学ぶプロセスです。自分を信じることで、クリエイティブな存在に生まれ変われます。過去の体験や知識を組み合わせて、新たなものを創造することから始めましょう。

著者は自分の意識を変えるべきだと言い、以下の3つの方法を紹介しています。
1、自分は本来クリエイティブな人間であり、新しいものを創ったり育てたりするための無限の能力が備わっている。 
2、その能力を使うには創造するための筋肉が必要で、 真の能力を活用するには、その筋肉を鍛えなければならない。
3、自分はクリエイティブな人間であると自覚し、周りの世界をキャンバスだととらえ、自分のアイディアを定期的に表現することを心がけていれば、自分が真に望む人生を直感的に創造することができる。

料理をしたり、プログラミングをしたり、起業したりすることで自分の意識が変得ることができます。私も著者になり、社外取締役になることで、自分の意識を変えることができました。周りの環境や経験は自分で形づくることができるという考えを持つことで、主体的に動けるようになります。

ブログを毎日書くと決めた10年前から、私の人生は変わり始めました。日々、クリエイティブであることを続けるうちに、やりたいことが見つかり、自分が望む人生を築けるようになったのです。このようにクリエイティブな生き方をスタートすることで、新たな人生を創造できるのです。

日々の体験や学んだ知識を組み合わせ、自分のアイデアを世の中にアウトプットするうちに、他者との関係が構築されていきます。自分の創造性を発信するうちに、誰かがあなたに仕事をオファーしてくれます。著者もフラストレーションを感じながら、つらい時間を過ごしたのちに、アップルやナイキとの仕事をスタートさせました。

本書には4つの創造のプロセス「IDEAサイクル」が紹介されています。
1、想像する(Imagine) 創造したいものを好きなだけイメージする
2、設計する(Design) 夢を実現するための戦略を設計する
3、実行する(Execute) 計画を実行し、障壁を乗り越える
4、ふくらませる(Amplify) ビジョンを膨らませ、インパクトのあるものを創る
この4つのパートから成る「IDEAサイクル」を何度も繰り返すことで、人生をクリエイティブなものに変えられます。

たとえば、最高の結果を想像し、そこへ至るまでのプランを計画したとしても、行動に移さなければ、一時はわくわくしても、結局はただ夢見ているだけで終わってしまいます。それを避けるために、IDEAサイクルを最初から最後まで、しっかり回すようにしましょう。IDEAサイクルのすべてのプロセスがかみ合えば、あなたの力を引き出すことができ、自分の人生をより豊かにできるのです。

この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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