対人関係を変化させる7つのステップ。フォローアップとフィードフォワードを実践しよう!


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コーチングの神様が教える「できる人」の法則
著者・マーシャル・ゴールドスミス
出版社:日本経済新聞出版社

本書の要約

エグゼクティブコーチのマーシャル・ゴールドスミスは、7つのステップを実践することで、対人関係を改善できると言います。「フィードバック」「謝罪する」「公表する、宣伝する」「聞く」「感謝する」「フォローアップ」「フィードフォワード」を実践することで、自分の可能性を広げられます。

対人関係を変化させる7つのステップ

あなたの世界を新たな角度から見ることができれば、あなた自身を新たな角度で見ることができる。(マーシャル・ゴールドスミス)

マーシャル・ゴールドスミスコーチングの神様が教える「できる人」の法則書評を続けます。ゴールドスミスは、ジャック・ウェルチをはじめ何人もの経営者を指導してきた有能なエグゼクティブコーチです。彼は自分の悪癖をなくし、偉大な傾斜になるために、以下の7つのステップを実践するとよいと指摘します。

■対人関係を変える7つのステップ
1、フィードバック

他者からのフィードバックを受けることで、自分の現在地を知ることができ、今後、何を変えるべきかを学べます。自分の立ち位置を客観視できたら、以下のステップを踏んで、自分を変えることにチャレンジしましょう。
2、謝罪する
謝罪は人間関係を回復するための最高の行動です。
3、公表する、宣伝する
謝罪した後は、自分のどの点を変えるのかを宣言します。
4、聞くこと
相手の話を傾聴することで、学びが深くなります。
5、「ありがとう」という
「ありがとう」を習慣することで、人間関係は劇的に改善します。
6、フォローアップする
フィードバックされたことを実践し、フォローアップすることで、結果を変えられます。他者のアドバイスに従い、よい変化を起こすことで、人間関係を改善できます。
7、フィードフォワードを練習する
未来の理想の自分のために、他者から役立ちそうなことを2つ提案してもらいます。過去のことには触れずに未来のことだけにフォーカスし、フィードフォワードを受けたら、批判などを一切せず、アイデアに感謝します。よいと思ったアイデアはすぐに取り入れ、行動を改善します。

フォローアップとフィードフォワードを習慣化しよう!

職場の人にフォローアップすれば、彼らの意見を大事にしていることが伝わる。毎月のように定期的にフォローアップすれば、プロセスを真剣に受け止め、職場の人の意見を無視していないとわかってもらえる。ここがフォローアップの重要な部分だ。職場の人にコメントを求めながら、それを無視するかフォローアップしないリーダーは、もっとよいリーダーになろうという気持ちがあまりないのだと受けとめられる。実に論理的なことだ。

フィードバックを受けたら、過去の自分を反省し、謝罪をすること、ありがとうを口癖にすることで、職場の人間関係は劇的に変わります。また、フィードバックされたことに対して、フォローアップを行うことで自分の行動を改善できるだけでなく、周りの人との関係も改善できます。ニューヨーク市長を勤めたエド・コッチは「僕、うまくやっているかい?」と周りの人に問いかけることで、「有言実行」をせざるを得なくなりました。

このフォローアップはもっとも時間がかかります。(通常12ヶ月から18ヶ月)フォローアップを定期的に行い、自分の進捗確認をチェックすることで、人は変化できるようになります。

フォローアップはあなたの進捗状況を図るものだ。フォローアップは、あなたが変わろうと努力をしていることをまわりの人に思いださせるだけでなく、彼らはその手伝いをしているのだということも思いださせる。フォローアップは、やがて職場の人の心のなかに、あなたの努力を刻みこむ。フォローアップは、変わることができるのかという職場の人が抱く懐疑心を消し去る。フォローアップは、よい方向に変わるということは継続的なプロセスであり、一時的な宗旨替えとは違うことを認識させる。なによりもかによりも、フォローアップは、私たちに実行を迫る。変化へのはずみや勇気を与え変わるために何が必要かを理解させるだけでなく、実際に実行するようにしてくれる。フォローアップのプロセスを経て、私たちは変わっていくのだ。

どんな練習でもそうですが、結果はすぐに現われません。しかし、あきらめずに毎日のフォローアップを続けていれば、自分を変えられます。改善したいことをリストに書き出し、毎晩、それをチェックすることで、2年後には理想の自分に出会えるようになります。悪癖をやめ、よい習慣を身につけることで、周りの人もあなたの努力を認め、応援してくれるようになります。

他者から未来のアドバイス(フィードフォワード)を受けるときには、彼らの話を真剣に聞き、感謝の言葉を伝えましょう。フィードフォワードは未来の自分の可能性を広げてくれる他者とのアイデア会議です。よいと思ったアドバイスを取り入れ、それを習慣にすることで、より高い自分を目指せます。

フィードフォワードのアイデアを聞く相手を一人に限定することはありません。フィードフォワードは何人でも好きなだけ多くの人にお願いすることができます。フィードフォワードを続けることで、自分の味方を増やしながら、多様なアイデアをもらえるようになるのです。

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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