自分についての知識と多様性に富んだ人的ネットワークは、変身の基盤をつくり出す。しかし、変身資産にダイナミズムをもたらすのは、実際の行動だ。過去に例のない大胆な解決策を受け入れる姿勢、古い常識ややり方に疑問を投げかけることをいとわない姿勢、画一的な生き方に異を唱え、人生のさまざまな要素を統合できる新しい生き方を実験する姿勢をもっていなくてはならない。ほかの人たちの生き方と働き方に興味をもち、新しいことを試すときにつきものの曖昧さを嫌わない姿勢も必要だ。(リンダ・グラットン)
リンダ・グラットンの新刊LIFE SHIFT(ライフ・シフト)の書評を続けます。
人生100年時代には、今までの価値観を信じていては生き残れません。
労働環境の劇的な変化が予測される中、当然、転職や起業を考える必要がでてきます。
今までのスキルがいつまでも続くわけがないと考え、古い常識を捨てなければなりません。
AIやロボティックスが私たちのビジネスを間違いなく変えていきます。
20歳の時に学んだことが、一生使えるわけではないのです。
絶えず自分に投資しなければ、未来を面白くできません。
私たちはロールモデルがない時代を今後生きていかなければなりません。
そのためには、多くの知識や体験、幅広い人脈が求められるのです。
その際、多様性をキーワードにするとよいと私は考えています。
学生時代の友人や会社の同僚だけを頼って生きていては、新しい情報は入ってきません。
自分より若い人たち、学生、異業種、外国人の人と関わりを持つことで
私たちは自分が知らなかった知識を得たり、新たなことを体験できるのです。
過去の人脈だけに頼るのではなく、自分を成長させる人たちとの交流が
あなたの未来を明るくしてくれるのです。
LIFE SHIFT(ライフ・シフト) [ リンダ・グラットン ] |
私たちの日常生活の多くは、決まった行動パターンで構成されている。決まった行動を日々繰り返しているのがほとんどの人の日常だ。そうした習慣の重要性は無視できない。それがあるからこそ、生活とアイデンティティが形を成し、仕事に取り組む環境が整えられる。変身の過程では、そうした行動パターンが脅かされ、私たちはしばしば不安にさいなまれる。
私たちの生活は日常のルーチンによって支えられています。
ある程度生活パターンが決まっているので、スムーズに生きられるのです。
しかし、いつもの習慣を重視しすぎると、新しいことにはチャレンジできません。
変身の過程では、行動パターンを変えることが求められますが
それを脳は脅威と感じ、不安な気持ちになってしまうのです。
不安は心地よいものではないが、適応を促し、新しいやり方を受け入れる背中を押す場合がある。自分の人生を自分で決めることには、リスクがついて回る。多くの選択肢と向き合わなくてはならないからだ。場合によっては、過去とほぼ完全に決別し、既存の行動パターンが頼りにならない新しい道に踏み出すことも検討しなくてはならない。
ダグラス・ホールとフィリップ・マーヴィスは
これをルーチン・バスティング(=型にはまった行動の打破)と呼びました。
このルーチン・バスティングから新しい学習サイクルが始まります。
この新しい試みによって、自分の行動が変わりはじめます。
その結果、人生がよくなれば、新しい行動パターンを
自分のアイデンティティに組み込めます。
ここから、思いもしなかった人生をスタートできます。
私は断酒と、文章を書くことを習慣にすることで
出版や起業など多くの果実を手に入れることができました。
お酒をやめて、朝晩の時間を活用することで
アウトプットを最大化できるようになりました。
ルーチンを疑うことで、新しいことにチャレンジできます。
100歳になるまでに、その時々にルーチンだと感じた習慣をバスターしたいと思います。
今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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