悪い習慣(悪者)をゲームフルに退治しよう!

メンタル、感情、肉体、つながり、すべての種類の悪者がいる。彼らの正体は非生産的な思考や悪い習慣(メンタルの悪者)、活力、集中力、モチベーションをそぐ不快な感情(感情の悪者)、気分を悪化させるような行動や、痛みをもたらしたり、活動を制限したりする症状(肉体の悪者)、仲間を見つけ、関係を維持するのを難しくするような、他者とのネガティブな交流(つながりの悪者)といったものだ。(ジェイン・マクゴニガル)

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photo credit: Mathay Jean-Luc The twilight of the life via photopin (license)

悪者を見つけるというのは、トラブルや悩みをもたらす可能性のある源を特定すること、悪者と戦うというのは、彼らとうまく戦うためにさまざまな戦略を試すことだ。そして、あなたがいい一日を過ごしたり、目標に向かって進んだりするのを邪魔させないことが、悪者との戦いに勝つということだ。

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悪い習慣や自分の活力を削ぐものは悪者と捉え
それに名前をつけて、存在を明らかにしましょう。
悪者に名前をつけると、自分と悪者を切り離して考えられるようになり
それと戦おうと思えるようになります。
悪い習慣をゲームフルに退治することで、人生をより良くできるのです。

例えば、あなたがいつも言い訳を考え、先延ばしをしているのなら
悪者を「できないモンスター」とネーミングしてみましょう。
あなたの言い訳がなんであれ、今日だけは絶対に行動を起こすのです。
試しに「〇〇できない」と言うのをやめて、アクティブに振舞ってみるのです。
「気が滅入っていて、ベッドから出られない」の代わりに
「気が滅入っているけど、とにかく起きて服を着よう」と言ってみたり。
「運動音痴だから5キロも走れない」の代わりに
「運動音痴だけど、とにかく今日はランニングをしよう」と走り始めるのです。

自分の中の「できないモンスター」の存在を自覚しつつ
それでもとにかく自分のしたいことをすれば、悪い習慣から抜け出せます。
毎日この戦いは続きますが、色々な撃退法を考えて、ゲームを楽しむことが秘訣です。

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マインドフルになることができれば、時間が経つにつれ、ネガティブな感情や経験も結局は日常生活の自然な一部なのだと受け入れられるようになる。難しいチャレンジを克服し、意味のある目標を達成するには、一時的な挫折や失敗は避けられないのだ。いずれ、あなたはこう理解する。悪者たちがどれだけ手強く、しつこかったとしても、あなたがいい一日を過ごし、意味のある満ち足りた人生を送ることを邪魔できるわけではないのだと。

マインドフルになるとは、悪い習慣に注意を向けることです。
悪者を避けると解決が遠ざかり、悪い習慣から抜け出せなくなります。
悪い習慣やネガティブな事象を日常生活の一部として受け入れられると
自分を変えるような成長を経験できるようになります。
私もアルコールや小麦が自分にとって、悪いものだと意識することで
断酒やグルテンフリーにチャレンジできました。

悪者たちを完全に理解したら、それに対処するために複数の戦略を立てられるようになる。これは心理学的には”柔軟反応”と呼ばれている。ひとつのすぐれた戦略に頼るのではなく、うまく対応できる方法をいくつも用意しておくのだ。どの悪者が相手なのか、現状ではどんなリソースを使えるのか、モチベーション、肉体的能力、注意力を奪っているのはなんなのか。それらの要素に応じて戦略を変える。複数の戦略を持つことで、挫折に対するレジリエンスが養われる。

断酒をした時に、私はこの柔軟反応を行なっていました。
飲み屋には近づかない、飲み友達とは距離を置き、飲まない人に連絡する
とにかく水を飲む、早く眠るなどいろいろな対策を考えました。
私は悪者の対象を明確にはしましたが、それに名前まではつけませんでした。
「酒モンスター」とでもネーミングすれば、よかったかもしれません。
確かにネーミングすることで、その悪者と戦いやすくなります。

ネガティブな事象に対してマインドフルになり、悪者と戦うというのは
柔軟反応を養うことだとジェイン・マクゴニガルは指摘します。

心理的柔軟性の高い人は心理的な問題を経験することが少なく、ポジティブな感情、キャリアにおける大きな成功、親密な関係を経験することが多い。また、生活全般の質も高い傾向にある。それから、どんな怪我、病気、悲しみ、経済的苦境、キャリア上の挫折、個人的な喪失に対してもうまく向き合うことができ、回復も早いことがわかっている。

悪い習慣にマインドフルになり、それと戦うことで
私たちはレジリエンスを鍛えられるのです。
それだけでなく、病気や経済的苦境からも早く立ち直れるというのです。
自分の中の悪い対象に名前をつけ、ゲームフルに戦うことを習慣にしましょう。

今日もお読みいただき、ありがとうございました!
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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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