グレッチェン・ルービンの人生は「幸せ計画」でうまくいく!の書評

私ってね、文句をつけたり、愚痴をこぼしたりが多すぎると思うの。そんなにイライラしなくていいときでもイライラするし。いつも感謝の気持ちを持っていたいの。自分の幸せをもっと実感できたら、きっと、日頃の行動もよい方向に変わると思う。(グレッチェン・ルービン)


photo credit: Adrian Fallace Photography A Bubble of Fun via photopin (license)

日常を改善するための「幸せ計画」とは?

翻訳家の花塚恵さんからグレッチェン・ルービン
人生は「幸せ計画」でうまくいく!を献本いただきました。
ルービンの日本でのデビュー作は残念ながら
絶版になっていて、私も今まで読めていませんでした。
今回、花塚さんのおかげでようやく「幸せ計画」を読めました!

幸せ計画というタイトルを見ると一見難しいと思われるかもしれませんが
ルービンのアイデアや語り口がとても面白く、楽しみながら読了できました。
(花塚さんの訳もとてもわかりやすくよかったです。)

著者のルービンはある日幸せについて考え、次のような結論を出しました。

「何もかも変えなくても、自分を変えることはできるはず。そして、もっと幸せになれるはず」。

そして自分の人生を変えるために、幸せ計画の作成に取り掛かります。
自分が幸せになれることを見つけ、それを増やしていくのと同時に
イライラしたり、罪悪感を感じることがあれば
その原因(習慣)を見直し、改善することにしたのです。

「幸せ計画」とは、自分の人生を変えるためのプロジェクトである。このプロジェクトはまず、自分が喜びや充実感、やりがいを感じるものは何か、そして、自分が罪悪感や怒りを覚えるもの、後悔していることは何かを探ることから始まる。そうして自分が何をすれば幸せを感じるかがわかったら、それを誓いとする。そこまでできたら、あとは、ひたすら誓いを守るだけだ。

ルービンは幸せについての研究結果を調べ、以下の事実を突き止めます。
その人がどのくらいのレベルの幸せを求めるかは
ある程度は遺伝に影響を受けますが、その比率は50%程度なのです。
そして、生活環境や年齢、性別、未婚か既婚か
収入、健康状態、職業、信仰などによって決まる部分が10%から20%で
残りは、その人がどう考え、どう行動するかによって変わってくるのです。
幸せは、生まれつき決まっている部分も確かにありますが
それだけで決まるわけではないのです。
40%は私たちの日常生活に関わっていて、それらは努力で改善できるのです。

求める幸福のレベルが、自分の思考や行動によって
先天的に決まっているものを上回ることもあるし、下回ることもあるのです。
結局はその人の日頃の考え方や過ごし方によって
幸福感の大きさは変わってしまうのです。

著者は自分との対話を繰り返す中で、以下の2つのことを見出します。
1、自分はもっと幸せになれるということ。
2、生活の仕方を変えなくても人生は変えられるということ。

私は今までの自分の人生を否定したいわけではない。確かに人生は変えたいけれど、生活の仕方自体は変えたくないのだ。日頃過ごしているキッチンのなかで幸せを見つけたい。幸せは、遠いどこかや、日常と違う環境に身を置けば見つかるというものではない。幸せは、今、ここにあるのだ。

彼女はここから日頃の小さなアクションの積み重ねが
幸せになるために必要だと考え、自分の幸せ計画を作り始めます。
本当に幸せになりたいのなら、そのための時間をつくることが必要で
自分の日常を改善することが決め手だと確信したのです。
そして、1年間、月毎のテーマを決め
幸せになるための努力をスタートしたのです。

 

幸せ計画を実践する!

彼女の毎月の計画は
◆エネルギッシュになる
◆場を和ませる
◆好きなことに夢中になる
◆満足する心を持つ など当たり前のものばかりですが
この目標を達成するために、彼女は日々努力を続けます。
そして、その中から多くの気づきを得ながら、成長していきます。
読者はこのステップをルービンとともに楽しみ、そして学べます。

ある調査報告によると、幸せを感じることとエネルギッシュになることは、好循環を生む関係にあるという。人は、幸せを感じるとエネルギッシュになり、エネルギッシュになれば幸福感を高める行動(人づきあいや運動など)を取りやすくなるのだ。それに、エネルギッシュになると自信が深まるという研究報告もある。反対に、活力のない人は何をするのもつらいと感じる。

エネルギッシュでいるためには、睡眠をしっかりと確保したり
運動や整理整頓が効果があることを彼女は見つけます。
日常の中の悪い習慣を変えることで、私たちに活力が生まれ
エネルギッシュに生きられるようになります。
睡眠のために電気を消したり、健康になるために万歩計を購入し
歩数を増やしながら満足し、幸福度を高めていったのです。

私は読んだ書籍から自分の生活をよくすることを意識しています。
悪い習慣を良い習慣に置き換えるために
食事、運動、睡眠、瞑想、思考、コミュニケーションなど
日々、著者たちから学んだことを行動に移しています。
私はこの行動のおかげで、自分を変えることができ
幸せになれたので彼女の努力にはとても共感を覚えました。

彼女はそれをしっかりと年間計画に落とし込み、日々実践していったのです。
私とルービンのどちらが正しいのかはわかりませんが
自分との対話を繰り返すことで幸せになれることは間違いありません。

ルービンは自分の生活を改善する中で、様々なヒントを得ます。
自分の生活を見直すことで。短い時間の方が作業効率が高まることを見つけたり
結果を追い求めるだけではなく、今を楽しむことができれば
将来の幸せに翻弄されなくとも幸せになれることを発見します。
結果ではなく、過程を楽しむことが幸せになるための早道なのです。

彼女の幸せ計画とその実践記録を読むことで
私たちは幸せになるためのヒントを教えてもらえます。
本書には彼女が見つけた12の行動ルールが紹介されています。
その12戒を紹介して、今日はブログを終わりにします。
1、ありのままの自分でいる
2、どうしようもないことはあきらめる
3、なりたい自分になったつもりで行動する
4、今すくやる
5、丁寧に、公平に
6、途中経過を楽しむ
7、惜しみなく使う
8、問題点を特定する
9、場を和ませるら
10、なすべきことをなす
11、計算をしない
12、愛は必ずある

まとめ

幸せになることは意外に簡単なことなのかもしレません。
グレッチェン・ルービンが指摘するように
日常生活の中の幸せのタネとイライラの原因を見つけていけばよいのです。
自分が幸せであると感じることを増やし
嫌な感情になることはやめてしまうのです。
良い習慣を日々増やすことで、私たちは幸せになれるのです。
明るく考え、行動する習慣があなたをより幸せにしてくれますし
不幸なことが起こっても、そこから救い出してくれるのです。
ルービンの事件を読んだら、気持ちが軽やかになりました。
私も自分のために、幸せ計画を始めたくなりました。

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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