本当に読解力を身につけ、本の内容を自分のものにするためには、「読者」ではなく「記者」にならなければダメなんです。本を読むのではなく、本を取材しなければならないんです。(西岡壱誠)
記者になったつもりで、著者に質問しよう!
西岡壱誠氏の「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書の中に、記者になったつもりで、読書をするとよいと書かれていました。「ただ文を読むだけ」「ただ文字の羅列を見るだけ」では、本を自分ごと化できません。本をしっかりと「読める人」は「記者になったつもり」で読んでいます。記者は取材対象者を質問攻めにして、その人の魅力を引き出しますが、そのノウハウを読書に応用するのです。
優れた読み手というのは、「読者」ではなく「記者」 になります。 「読者」はただ文字を見るだけですが、「記者」は相槌を打ちながら、質問を考えながら、時にはメモを取りながら、著者の話に耳を傾けます。読書している間に心の中で「相槌」を打ち、著者が目の前にいたら自分がどういう「質問」をするか考えながら読むのです。
ただ漫然と本を読むのをやめ、きちんと、本を理解すると決め、「取材読み」を実践しましょう。 相槌を打ったり、質問を考えたり、時にはメモしながら前のめりになって本を読むという「取材読み」をすることで、著者の考えやアイデアを身につけられるようになります。
記者になることで、「ただの事実」に感情という名の「色」をつけられるようになると西岡氏は言います。 全部「無色透明」の事実ばかりの文章よりも、感情で「色」がついていたほうが理解しやすいですし、引き寄せのアンテナを立てられるようになります。文章に「色」がつくと理解が深まりますし、「文章の流れ」を追いやすくなります。 著者が何に対して肯定的で、何に対して否定的なのかがわかれば、著者の主張を追いやすくなるのです。
|
本を読み、アウトプットすることで、真の知識を得よう!
今の時代、情報だけならばスマートフォンや電子辞書のほうが得やすいです。検索すればものの3秒でその情報を得ることができてしまいます。しかし、その何百倍もめんどくさいツールである本が、この時代においても生き残っているのは、本を読めば「知識」が得られるからです。
「情報」ではなく「知識」を得るためには、「質問読み」をしなければなりません。 著者は本の中で質問をすることで読者を引きつけ、その答えを本の中で解説することが多いのです。著者が質問してきたら、その答えを本の中に探すことで、著者との対話を楽しめるようになります。
また、著者の主張が間違っている?と感じたら、「追求読み」を心がけましょう。書かれていることに疑問を持つことで、自分を進化させられます。 常識や本の内容を疑うことで、ただ読んでいる状況から一歩前進できるのです。疑問を持つ姿勢で本を読むことで、「自分で考える力」が身につきます。多くの本を読むことで、知識が増え、点と点がつながり、新しいアイデアが生まれます。
何かを読んだり鑑賞したときに、「良かった」「悪かった」と言うだけが感想ではないはずです。読んだ内容、鑑賞した内容を噛み砕いて理解し、それに対して自分が感じたことを表明するというプロセスで、「感想」は生まれます。それはつまり、「インプット」を噛み砕いて「アウトプット」をするという行為に他なりません。
アウトプットを習慣化すると、読書のスタイルがポジティブになります。「読んだ内容を後からアウトプットしよう」という意識を働かせながら「インプット」することで、読書の価値を高めることができます。「後から自分の言葉にするんだ!」と意識し、発信することで「インプット」の質が高まります。
私は毎日このブログを更新していますが、書くことを習慣化したことで、一冊の本からより多くのものを得ようと考えるようになりました。本はブログのネタの宝庫で、書くことを前提にすると学びも多くなります。インプットとアウトプットの質と量を増やすことで、自分の成長が加速します。インプットとアウトプットを両輪にすることで、アイデアが生まれ、仕事もうまくいくようになるのです。
まとめ
読書の質を高めたければ、記者になったつもりで著者を取材し、質問をぶつけましょう。質問したり、疑問点を解決するための新たな読書によって、情報を知識に変えられます。読んだ後に、アウトプットを心がけると著者の知識や体験を自分ごと化できます。
ブロガー・ビジネスプロデューサーの徳本昌大の5冊目のiPhoneアプリ習慣術がKindle Unlimitedで読み放題です!ぜひ、ご一読ください。
|
コメント