書評 ティム・サンダースのデキる人の法則

価値を育む第一のステップは確実に知識を持つこと。仕事の上で最も普及している通貨とは、社会的な通貨である。(ティム・サンダース)


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知識という通貨を所有しよう!

ティム・サンダースデキる人の法則の中で、ビジネスマンは「知識、ネットワーク、思いやり」という3つの無形資産を他者に与えるべきだと述べています。人が話す内容に相手は反応します。その人の話す内容に価値を感じれば、相手はビジネスを始めようと思います。野球やゴシップについての話しかできなければ、「面白いやつだが、お金にはならないな」と判断されてしまいます。しかし、知識を持ち、それを相手に伝えることで、自分のポジションを変えられます。知識とは今まで学んできたことや学び続けているすべてのことを意味します。「知識は巨大な社会的通貨」で、これを所有することで、ビジネスパートナーや顧客が引きつけられるのです。

ネットワークを強化することで、新たなビジネスチャンスを得られます。ネットワークとは、あらゆる人間関係の網の目を指し、誰を知っているかで未来が変わります。人間関係は、それぞれの人が持つネットワークの結び目であり、これがビジネスライフを保証し、成功を約束してくれます。

「人は思いやりに飢えている」とティム・サンダースは言います。思いやりは時代が厳しくなればなるほど、必要とされます。私たちは皆人間ですから、思いやりがモチベーションの根底にあるとき、ネットワークは最高の状態になります。

今日は知識を身につけるための実践的な4つのステップ(収集、記号化、加工、適用)を紹介します。この4つのステップを活用することで、インプットとアウトプットの質を高められます。

知識を身につけるための実践的な4つのステップ

一度に3冊から5冊程度の本を買うのをためらってはいけない。年間で数千ドルかかることになるだろうが、将来への投資と考えよう。今日の2千ドルが明日の何十万ドルにもなるのだ。

1、収集 
自分のビジネスで結果を出すための本を読むようにしましょう。正しい知識を得るためには、正しい材料を見つけなければなりません。重要なキーワードをいくつか選び、それを意識しながら書店を回るのです。時には大型書店をぐるぐる回りながら、自分の直感を信じて、本を買うのもありだと思います。アマゾンの関連書のレコメンドや新聞や雑誌の書評を活用して、新しい本と出会うようにすると自分の世界が広がります。
 
私は翻訳本で引用されている本をよく買います。優秀な著者が影響を受けた本を読むことで、新たな学びを得られます。本代をケチらずに、一度に何冊かの本を買いますし、あえて高い書籍を購入するようにしています。値段の高い本はほとんどの人が読んでいませんから、自分の差別化につながります。
 
2、記号化
自分の将来のために本を読んでいることを忘れないようにしましょう。本を読む際に重要だと思った箇所に印をつけ、メモをとるようにするのです。私はこの書評のために毎日読書メモを書いていますが、このメモが自分の財産になっています。
 
3、加工 
本を読み終えたら、書評を書く。自分用の要約として書いてもよいし、オンライン書店に投稿してもよい。他の人にも自分の書評を読んでもらえる。自分の書評にランクがつき、反響があったり、プロフィールを読んでもらえることもある。親しいグループができればオンラインの読書クラブに発展するかもしれない。
他者のために書評を書くと新しい出会いがデザインされます。ソーシャルメディアやブログのコメント欄からフィードバックをもらえ、アイデアの種が生まれます。また、週に1、2回本の復習をすると脳の中で情報がつながります。私は自分のブログを定期的に読み返し、情報と情報をつなげ、新しいアイデアを生み出すようにしています。
 
4、適用
他者のために、自分の知識を伝えると結果を出せるようになります。知識を伝える能力を高め、相手に刺さる話し方を身につけましょう。本をたくさん読んだからと言って、読書をやめてしまうとあっという間に時代遅れの人になってしまいます。世の中は絶えず変化しますから、新たな本を読み、自分のバージョンをアップすることを意識しましょう。
今後、利用できる本はまだ、たくさんある。つまり、資源は無限にある。実際、簡単すぎて、今始めない理由は何もない。本を買おう。持ち歩こう。その力は偉大なのでまるでブリーフケースにプルトニウムを入れているような気持ちになるだろう。

本の資源は無限にあります。自分を成長させるために、読書を続けるようにしましょう。何歳になっても本から発見を得られるはずです。

まとめ

ビジネスマンは他者に「知識、ネットワーク、思いやり」という3つの無形資産を他者に与えるべきです。相手に役立つ知識を与えるためには、インプットとアウトプットの質を高める必要があります。本という資源は無限にありますから、良書を探し、読書とアウトプットを習慣化しましょう。

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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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