KPTとは、ふりかえるのに適した思考フレームワーク(視点)で、「Keep」「Problem」「Try」という3つの単語の先頭文字をつなげたものです。(天野勝)
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業務改善のフレームワークKPTを活用しよう!
「リーダーとメンバーの問題意識にズレがある」「問題を洗い出してもその先が続かない」など情報共有に問題がある企業が多くなっています。業務を改善する際には、チーム内での振り返りが重要になりますが、KPTというフレームワークを活用すると結果を出せるようになります。このKPTに関して、今日は天野勝氏のこれだけ! KPTを使いながら、説明したいと思います。
KPTというのは業務改善のための振り返りを行うためのフレームワークで、「Keep」「Problem」「Try」の頭文字をとり、並べたものですが、この3つの視点で振替ると効果を出せるようになります。
■Keep(良かったこと、今後も続けること)
■Problem(困ったこと、問題点)
■Try(今後の活動で試してみたいこと)
その際、以下の7ステップでふりかえると抜け漏れを無くせます。
STEP1:活動を思い出す
STEP2:うまくいった行動を確認する
STEP3:問題を洗い出す
STEP4:原因を検討する
STEP5:改善策を考える
STEP6:試したいことを考える
STEP7:試すことを選択する
この7つのステップでKeep、Problem、tryを整理していきます。Keepには良かったこと、これから継続していきたいことを書きます。笑顔でミーティングができた、チームで励まし合えたなどよかったことを挙げていきましょう。Problemには悪かったこと、問題点、これから改善すべき点を書きます。準備不足やスケジュール管理にミスがあれば、その改善策を考えます。最後のTryは、今後試すこと、チャレンジすることを書きます。 Tryは出来るだけ具体的に書き出します。タスクとスケジュールを洗い出し、進捗を週一で報告しあい、遅れをメンバーでカバーするなどをメンバーで、共有し、実践するのです。最悪なのは、課題を放置し、何もしないことです。Tryには小さくても、具体的な改善策を挙げ、日々、それをこなしていくと、いつの間にか結果を出せるようになります。
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KPTとPDCAを組み合わせて、活用しよう!
活動を思い返して、よいところをよりよく、ダメなところは少しでもよくするためのアイデアを出して、アクションに落とす。
KPTはとてもシンプルですが、これを繰り返すことで、その効果をより大きくできます。KPTを習慣化し、しっかりとサイクルを回すことが重要なのです。
KPTは付箋紙を使うことで、意見を拾いやすくなり、見やすくできます。付箋紙に意見を書く時は、1枚に1つの意見を書くようにし、付箋紙を移動できるようにしましょう。
また、このKPTはPDCAとの相性が抜群です。KPTはPDCAのCとIを加速してくれます。何かしらのアクションをしたら、「何がよくて今後続けていきたいのか」という観点でKeepを挙げ、「何が問題で改善すべきか」という点でProblemを挙げます。そして、「次に向けてどのような改善をすべきか」をTryとして挙げていきます。
PDCAのCは「K」と「P」、Aは「T」に相当します。KPTを行うことで、CheckとActが自然とスムーズに行えるようになるのです。
会議を行う際にKPTを取り入れ、チームの問題点を共有し、改善策を考えるのです。その際、私が気をつけていることは、Keep(よかったこと)にフォーカスし、チームに元気を出すようにすることです。改善策を実践した仲間をまず褒めることで、会議がポジティブなものに変わります。できたことを褒め、できなかったことをどうするかを考えた方が、良いアイデアが生まれ、次のアクションにつながります。リーダーはKeepを褒め、Tryを導き出すようにすべきです。
まとめ
KPTとは、ふりかえりに適した思考フレームワーク(視点)で、「Keep」「Problem」「Try」をミーティングに取り入れることで、チームの意識と行動を変えられます。KPTはとてもシンプルですが、これを繰り返すことで、その効果をより大きくできるのです。
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