自分がこうなってしまったのは、自分を取り巻く環境が悪かったからだと人は言う。だが環境の影響など、何ほどのものではないと私は信じている。世の中で成功している人間は、望む環境を求めて行動し、見つからなければそれを自ら作りだしている。(バーナード・ショー)
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出版したければ、バーナード・ショーのやり方を真似しよう!
内田樹氏のそのうちなんとかなるだろうの中に、バーナード・ショーがどういう風に出版していたかという話が紹介されています。ショーは『タイムズ』の「読者からのお便り」欄にその日その日思ったことを、毎日書いては投稿していました。バーナード・ショーはタイムズ宛に無料で原稿が送り、『タイムズ』とのWin-Winの関係を作っていたのです。『タイムズ』もさすがに毎日掲載するわけにはゆかないので、適当にインターバルを空けて掲載していました。一方、ショーのほうは毎日送っていた投書のカーボンコピーを取っておき、適量な数がたまると、それを出版社に持ち込んでエッセイ集として単行本にしていたのです。バーナード・ショーは冒頭の言葉通り、本を出すために、自ら行動し、結果を出す仕組みを作り上げていたのです。
内田氏はこのショーのやり方を真似し、ネット上に日記を次々アップします。
僕が次々と本を出せた理由の一つは、
ネット上にこれまで書いたものをほぼ全部アップしていたので、 編集者たちがそれを素材にして好き好きに「自分が作りたい本」 を作ることができたからです。たっぷり「未使用」 のストックがあった。 加えて1990年代末にHPを始めてからは毎日日記を書いていて 、これが毎日ストックされる。(内田樹)
この文章を何人もの編集者が、それぞれの持ち味で書籍化していったのです。インターネット時代は、本を出版したい人にはチャンスの塊です。自分のコンテンツを日々アップすることで、その道のプロフェッショナルになれます。ある程度のコンテンツがたまるとGoogleがあなたを認定し、検索順位を上げてくれます。ここから出版社や編集者との出会いがデザインされ、出版できる可能性が高まります。好きなこと書きたいことがあるならば、ネットにそのコンテンツをアップすべきです。
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コンテンツをネットにアップしよう!
ネット日記のよいところは字数に制限がないことです。
どんなテーマで何字書いても構わない。書いている途中で「あ、 授業が始まるので、今日はここまで」とぶつりと切れても、 誰からも文句を言われない。 原稿料取っているわけじゃないですからね。 内容についても書き方についても誰にも気兼ねせずに済む。 そうやって10年近く毎日毎日日記を書いていたのですから、 たいへんな量のストックになった。
私が何冊かの本を出せたのも、ネットに連載を持ったからです。リクルートのWebサイトにiPhoneやソーシャルメディアの記事を書いていたら、編集者から連絡が入り、彼らがまとめてくれることで、本を出版できました。
ネットに文章を公開していると本当にチャンスが広がります。
本を出版したければ、そのための環境を作ることです。バーナード・ショーのような有名人でも日々、タイムズに記事を送り続けていたのですから、普通の人が出版したければ、企画書や文章を書かなければ始まりません。編集者や出版社の目に留まるようにブログやWebメディアに文章を書くことで、チャンスが広がります。
内田氏は50代以降にたくさんの本を出版しますが、そのために授業すら出版のネタにします。講義ノートを加筆したり、授業を録音したものを文字起こしすることで本を出していったのです。良質なコンテンツをアウトプットし、それをストックすることで、出版が可能になる時代を私たちは生きています。
まとめ
バーナード・ショーは「世の中で成功している人間は、望む環境を求めて行動し、見つからなければそれを自ら作りだしている」と言い、出版のために文章を毎日書き、それを編集者に送っていました。この方法を真似、書きたいものをネットに上げることで、出版の可能性が高まります。
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