なぜマーケティングが力を失ったのかって?それは、プロダクトという自分のファーストネームを忘れてしまったからだ。(ビル・キャンベル)
Business photo created by pressfoto – www.freepik.com
プロダクトファーストで行こう!
1兆ドルコーチ シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教えの中に、ビジネスにおける序列が紹介されていました。最近ではマーケティング部門を重視する経営者が増えていますが、会社にとってもっとも重要なのは、プロダクトを担当するセクションなのです。
伝説のコーチのビル・キャンベルは、経営者や取締役はプロダクトにこだわるべきだと考えていました。プロダクトを担当する以外の全ての部門はプロダクトのためにあると言っても過言ではありません。会社の存在意義は、プロダクトのビジョンに命を吹き込むことなのです。
ビルは元々は広告・マーケティングでキャリアを積んできました。アップルに入社後はセールスのスキルをポートフォリオに加えました。その後、テック業界で経験を積み、アップル、インテュイット、グーグルなどで要職を担ううちに、ビジネスにおける序列ではテクノロジーとプロダクトが最上位を占めるべきだという考えるようになったのです。
会社の存在意義は、プロダクトのビジョンを実現することにこそある。それ以外の全要素財務、セールス、マーケティングなどは、プロダクトを世に送り出し、成功させるためのものだ。
多くのシリコンバレーのプロ経営者はセールス、マーケティング、財務、オペレーションなどの分野で経験を積んでいます。彼らはエンジニアのニーズなど眼中になく、プロダクトを最優先させるという考えもありませんでした。ビル自身もプロ経営者でしたが、エンジニアとの対話を通じて、、彼らに権限を与えることが何よりも大切だと考えたのです。ビルはプロダクトチームを会社の中核にし、彼らが働きやすい環境を整えました。
|
経営者はPMFの実現を考えるべき!
プロダクトチームの目標は、つきつめればプロダクト・マーケット・フィット (PMF)を実現することにある。
企業が成功するためには「顧客の課題を満足させる製品」と「適切な市場の選択および受け入れられること」の両方が重要です。このどちらかが欠けていても企業は成功できません。PMFを実現できないまま、マーケティングやセールスを行っても、製品が顧客の満足を獲得できなければ、解約の増加につながるだけです。
ビルは適切な市場に向いた適切なプロダクトを適切なタイミングで開発できたら、全速で前進せよとチームに伝えていました。 適切なプロダクトがあり、適切な市場に適切なタイミングで提供できるなら、スピード重視ですぐに動かなければならないのです。
セールスやマーケティングのチームは、プロダクトチームをサポートするために存在するというのがビルの考えでした。顧客のどんな問題を解決する必要があるか?どんなビジネスチャンスがあるか?といった情報提供をするのが、セールスやマーケティング担当の仕事なのです。
プロダクト・マーケット・フィットのの「マーケット」に当たる部分の仕事にマーケターやセールス担当は徹し、それ以外では脇に下がるべきです。顧客の声やデータを開発担当者に知らせ、彼らに仕事をさせなければなりません。経営者はPMFを実現するために、プロダクトチームに寄り添い、彼らが働きやすい環境を作るべきです。デジタル化が進む中で、どんどん変化のスピードは早くなっています。テクノロジーとプロダクトの強化を行えなければ、生き残れなくなっています。
いくらマーケティングが上手くても、良いリストを持っていても、それにフィットするプロダクトがなければ、ビジネスでの成功は望めません。プロダクトチームを中心にサポート体制を整えるというビルのアドバイスを忘れないようにしたいものです。
まとめ
企業が成功するためには「顧客の課題を満足させる製品」と「適切な市場の選択および受け入れられること」の両方が重要です。プロダクト・マーケット・フィット(PMF)を実現できないまま、マーケティングやセールスを行っても、製品が顧客の満足を獲得できなければ、解約の増加につながるだけです。
ブロガー・ビジネスプロデューサーの徳本昌大の5冊目のiPhoneアプリ習慣術がKindle Unlimitedで読み放題です!ぜひ、ご一読ください。
コメント