パラダイムを壊すことと夢見ることが勝者の条件。勝つ人はなぜ、「この言葉」を使うのか?の書評

人はそこにあるものを見て、これはなぜだと問う。
しかし私は、そこにないものを夢見て、なぜないのかと問う。 (バーナード・ショー)

ものごとをそのままに見て、なぜそうなのかと問う人たちがいる。

私はこれまでなかったものを夢見て、なぜないのかと問う。
(ロバート・F・ケネディ上院議員)

勝者の条件は世の中をそのまま受け入れずに、理想に向かって夢を見る人だと
書籍勝つ人はなぜ、「この言葉」を使うのか?では紹介されています。
なぜないのか?を問うケネディの思考法を真似したいと思います。

そして、夢見る人は全体のたった1%に過ぎず
その能力が今とは全く違う世界を生み出すパワーの源なのです。
夢は人間の能力を飛び越える力を持っているのですから
まずは、夢見ることをしない限り人生は面白くならないのでしょう?

夢のパワーについて、書籍勝つ人はなぜ、「この言葉」を使うのか?から引用します。

勝者は世の中をそのまま受け入れることをしない。彼らは、世の中はこうあるべきだという理想に突き動かされる。ビジョンは使命となり、その使命が人々の経験を新たに形づくる。もしあなたが「なぜないのだ」と考えないのであれば、それは勝者への道ではない。ショーもケネディも、世界のたった一パーセントの「夢見る人間」が特別な進歩をもたらし、残りの九九パーセントは、それを満足げに眺めているだけだということを理解していた。二人とも「夢見る」という言葉を使ったことに注目しよう。他の行動と違って、夢は人間のもつ限界を飛び越えることができる。夢の中にルールはない。重力でさえ消えてなくなる。空は好きな色に塗り替えられる。夢は我々に現実とはまったく異なる世界を見せてくれる。予知とまでいかなくても、今とはまったく違う将来を想像する能力を与えてくれる。

スティーブ・ジョブズも未来を夢見た一人です。
彼は人が幸せになる方法を思考し、既存のパラダイムを壊し
自分の欲しいモノを次々と生み出していきました。
App StoreやiTunesもその一つで、多くの人々がアプリや音楽などの
発表の場を手に入れ、人々への貢献をここからスタートできるようになったのです。

現在一番進んでいるプラットフォームはアップストアだろう。アップルは電話を売っているが、実際のところ多くのiPhoneユーザーにとって、これは本来の電話ではない。電話機能は補足のようなものだ。iPhoneはコミュニケーション・テクノロジーとコンテンツのアプリケーション・テクノロジーを届けるプラットフォームであり、それによって人々の暮らしにおけるイマジネーションと創造性の境界が押し広げられている。アップストアはそれぞれの「製品」も売っているが、アップル社がこのプラットフォームを世界に広げようという決断を二〇〇七年に打ち出して以来、その意思は途切れることなくクリエイターやユーザーたちに受け継がれ、iPhoneや近年のiPadをさらに強力なものにした。iPhoneユーザーの98パーセントはさまざまなデータサービスを使っていて、88パーセントはインターネットを使っている。もはや単なる電話として使われているわけではない。

みんながアプリを開発するはプラットフォームを実現することで
世の中をよくできると考えたスティーブ ジョブズには
電話の未来、コミュニケーションの未来が見えていたのです。
手のひらの中のiPhoneが多くの課題を解決したり、人を楽しませられると
スティーブは夢見ていたからこそ
多くの開発者が参加するプラットフォームが作れたのです。
既存の電話やミュージックプレーヤー、カメラというパラダイムを壊し
iPhoneという新たなコミュニケーションプラットフォームを生み出せたのです。

夢を見てパラダイムを壊すことによって、勝者は新しい標準や目安を生み出し、現実世界のルールをそれらに適用させる。勝者はこの一段上の自由な創造性をもっている点で、並の人間たちと異なる。彼らが成し遂げた多くの偉業の源はそこにある。

既存のパラダイムの中に課題を見つけ
未来の人々の生活を改善する夢を持てるか?が勝負の分かれ目なのでしょう。
夢があるからこそ、彼らは失敗を恐れずにチャレンジできるのです。
そして、夢を実現するという思いが、継続力につながっているのです。
遅いという言い訳を捨てて、夢をもう一度見たくなりました。


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この記事を書いた人
徳本

■複数の広告会社で、コミュニケーションデザインに従事後、企業支援のコンサルタントとして独立。
特にベンチャーのマーケティング戦略に強みがあり、多くの実績を残している。現在、IPO支援やM&Aのアドバイザー、ベンチャー企業の取締役や顧問として活動中。

■多様な講師をゲストに迎えるサードプレイス・ラボのアドバイザーとして、勉強会を実施。ビジネス書籍の書評をブログにて毎日更新。

■マイナビニュース、マックファンでベンチャー・スタートアップの記事を連載。

■インバウンド、海外進出のEwilジャパン取締役COO
みらいチャレンジ ファウンダー
他ベンチャー・スタートアップの顧問先多数
iU 情報経営イノベーション専門職大学 特任教授 

■著書
「最強Appleフレームワーク」(時事通信)
「ソーシャルおじさんのiPhoneアプリ習慣術」(ラトルズ)
「図解 ソーシャルメディア早わかり」(中経出版)
「ソーシャルメディアを使っていきなり成功した人の4つの習慣」(扶桑社)
「ソーシャルメディアを武器にするための10ヵ条」(マイナビ)
など多数。
 
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